弱き勇者の最強譚(旧題:心のカタチ)
最終更新:2015/6/2
作品紹介
〈ハーミリア〉という世界で異世界より一人の勇者が召喚された。後に希望を背負い、勇気を手に、悪を滅ぼす者。より大きな使命を帯びた普通の少年が、黒い衣服を纏い、少し童顔な少年が、召喚された。 彼はいろんな人と出会い、話し、喜び、怒り、憎しみ、楽しみ、悲しんだ。また、いろんな種族とも会い、等しく手を伸ばす。そうすることで、彼は徐々に信頼を勝ち得、皆を守るために戦いへ身を投じるようになる。それは、日が追うごとに段々と激しく、辛いものへと。 それでも彼は、心が荒むことなく、笑顔をもたらすために自身も笑い続けた。 それから数年が経ち、ついに魔王を討ち滅ぼすと、勇者は忽然と消えた。召喚国や国民は勿論、世界中の人々が彼を探したが、ついぞ見つかることはなく、魔王が消えた喜びと、勇者が消えた悲しみの二つを同時に感じた。 それから、二年後、五人の勇者が召喚される。何故か。それは魔王に脅かされているから、と。 人は変わる。心は弱く、儚く、――――時に強い。勇者も人だ。心もまた、人なのだ。
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