ダンジョンだからって戦わなきゃいけない決まりはないと思う
最終更新:2021/10/12
作品紹介
『私は神様でーす☆』 どうやら俺は死んだらしく、血塗れの服で真っ白な空間に独り居た。 流石に説明が欲しかったので、必死に呼び掛けたら、現れたのは幼女だった。 『虻に刺されて、右のおっぱいだけAカップからBカップに……』 やめて!信じるからやめてえーー!!?? どうやら、行きつけのスナックで酔っ払いの争いを止めようとした行為が、利他的な行いとして理を外れ、転生させてもらえるらしい。 そうして渡された進路希望の用紙。 いやなんでやねん!?軽いわ!? って、転生先……選べるの!? え? テンプレにも程がある? いいじゃないか、ファンタジー!! 男の子は地味に憧れるもんなんですぅー!! あ、ビールお代わりお願いします。 あ、ハイボール? 俺が作りますよ。 嫌がらせの如く顕現された、俺の殺害現場のスナックで。 神様とお酒を飲みながら。 俺は来世に思いを馳せながら、用紙を埋めようと…… ちょっ!? 勝手に手を持って書かないでって、種族決めないでー!? あーあ、アークデーモンになっちゃったよ。 まあいいか。 やりたいこと? そうだなぁ、楽しそうだし、ダンジョンマスターがいいな。 『でも、狙われますよー?』 え、マジで。 あー、そういやダンジョンって、一攫千金の夢の詰まった場所だもんねぇ。 でもさ。 ダンジョンだからって、戦わなきゃいけない決まりはないと思うんだ。 まあ、多少は戦うかもだけど。 そこは、折角転生させてもらえるんだし、頑張るよ。 よし! 【六合真日(りくごうまなか)】、前世での死因は中身入りの酒瓶で後頭部強打! 来世の種族はアークデーモン! ダンジョンマスターとして、面白可笑しく生き抜きます! あ、固有スキルはこんな感じでお願いします。 はい、そうそう。 よし! それじゃ今度こそ、真っ当に生き抜きます! いってきまーす!
評価・レビュー
まだレビューはありません。