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作:阿智工事

少女型嘘発見器

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最終更新:2017/6/18

作品紹介

「そいつは孫娘のリツだ。他人の心を読むことが出来る」 湘南にほど近い神奈川某所、郊外にたたずむ古びた洋館。 館に住むのは富豪の老人・黒川蔵人と、十五歳になる彼の孫娘で他人の心を読むことのできる少女・リツ。 『僕』はその館に、住み込みのお手伝いとして勤めることになる。 他人を信じることなく、館にこもったまま資産を増やし続ける蔵人老人。 感情を見せることなく、ただ老人の『嘘発見器』として傍らに佇む少女リツ。 始めはとまどう『僕』だったが、やがて、心を読まれながらの館の生活にも慣れて行く。 そんな『僕』に、ある日、リツが問いかける。 「……私が怖くないんですか?」 正直に「怖くない」と答える『僕』に、リツは予想外の反応を見せた。 「……あなたみたいな人は、初めてです……辞めないで、下さいね」 そう言って――はにかんだような、愛らしい、笑みを浮かべたのだ。初めて見せる、感情を露わにした彼女の表情。 「……うん。辞めないよ、リツちゃん」 リツに認められたことが嬉しくて、『僕』は笑顔で頷いた。 ――後になって知る。 彼女のその一言が、恐ろしい出来事の始まりだったのだということを…… ※プロローグ+全三章 ※ヤンデレものです

R15シリアスダークサスペンスサイコホラー

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