文系大学の魔法使い〜チート使い魔を持つ僕が力を隠して大学に入学したけどトラブル続きで無事に卒業できるか不安です!〜
最終更新:2021/4/28
作品紹介
「あれ? ユリちゃん、いつの間にクスリ盛ったの?」 「さっきぃ、この子が飲んだジュースに入れてたんですぅ」 なに平然と犯罪行為してんだこいつ! 高若晴人は心の中で叫んだ。 魔法による技術が発展し、使い魔の力を競い合う世界。 大学生である晴人はあまりにも強大過ぎる力ゆえに、使い魔の正体と本来の力を隠していた。 何しろ彼には力を抑えてなお、対象の拘束と自身の転移という能力があったからだ。 今だってその能力で怪しげなサークルの部長たちをカッコよく捕まえるつもりだったのに。 気が付くとカチャカチャと音がした。 慌てて見ると、誰かが僕のベルトを外しにかかっている。 「ひ、ひゃめぇろぉ……」 舌も痺れて上手く声が出ない。 まずい、このままだと本当にまずい。 大学生活は初めてのことばかりだとは聞いていたけど、こんなのは経験したくない。 なにより、入学した日に別のものを卒業することになるなんて! 「ふふふ。かわいいパンツ」 やめろー! 波乱に満ちた大学生活が、今始まる。
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