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涙の数だけ強くなれなくても。

5.0
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生まれつき極端に涙もろい主人公・みうが、<海の神>からの手紙を受け取って涙腺の修理をするために出かけます。


ひとはどれだけの涙を、内なる「海」に抱えているのでしょう。

彼女のように涙がよく出る(しかも一緒に目から魚も飛び出る)のは、確かに少し不便かもしれません。

でも、たくさん泣くことは、ほんとうに「欠陥」でしょうか。


まるで落語のようなユーモアをそこかしこにちりばめながら、最後は胸がじんとする、ちいさな宝物のようなお話です。

色とりどりの花々と、すきとおった涙のしずくのイメージが、いつまでも心に残りました。

泡野瑤子

登録:2021/7/18 14:26

更新:2021/7/23 17:15

こちらは泡野瑤子さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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