ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

設定厨の本気

5.0
0

 全体構成は映画っぽい雰囲気。まずは突き詰められた世界設定が衝撃のシーンと共に描かれる。細やかな人物相関があり。かなり作者は設定に凝るタイプ!という印象を受ける作品。


 いわゆる、サバンナの野生動物の保護と管理をしているレンジャーの、ファンタジー版と言うところ。保護管理されるのは龍である。

 よくいるドラゴンとしての龍ではなく、特殊能力を持つ爬虫類といった感じであろうか。


 人に危害を加えたり、作物に被害を与える龍を追い払ったり、素材目当ての密猟者に目を光らせる。そんな存在が楊空艇【マリウレーダ】の面々だ。

 主人公ティムズが、そこに配属されてから物語は大きな一歩を進める。


 主人公に感情移入して読み進めるタイプの人も読める内容だけど、全体のイメージとしては群像劇と言ってよく、それぞれのキャラに魅力があり、彼ら一人一人にバックグラウンドの物語が存在するという感じなので、誰を主人公と決めつけにくい。誰が主人公であってもおかしくない程の存在感がある。


 ティムズの視点でこの舞台で繰り広げられる出来事と、ここで戦う人々を知っていく感じで、彼が成長していくにしたがって出会う人や行く場所が多くなっていき、どんどん世界が広がっていく。


 戦闘シーンは、カッコイイBGMが聞こえて来るほどの躍動感あり。複数登場人物とのコンビネーションが熱くて面白い!バディ感ある戦闘は秀逸。


 緊張シーン、重いシーン、息をつく日常パートが絶妙に割り振られ、緩急があるため、一気読みをしても疲れにくいが、文章量が多く、すでに連載が長くなっている作品なので、これから追いかける人は腰を据えて読むのがおすすめ。

MACK

登録:2021/7/20 20:22

更新:2021/7/23 17:15

こちらはMACKさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

同じレビュアーの他レビュー!!

奴隷屋の日常

善や悪というカテゴリを持たない主人公の物語

 作品タイトルからわかる通り、主人公は奴隷屋。奴隷を売買するという商売をしている青年シリウス。その相棒ともいえるライファットと共に過ごす日常や、過去の出来事のエピソードが綴られた物語です。  奴隷の売買をする奴なんて、ろくでもないのではと思いきや、彼は善人でも悪人でもないです。  奴隷の生活環境を良くしてこそ商品としての価値は高まり、客ともwinwinという理念で、奴隷を商品として丁寧に扱うし、銃や剣に名前を付けて大切にする。物と人に対するベクトルが同じなのかな?という部分も。  「身内」と呼べる相手以外に対しては、物であっても人であっても、大事にすべきものは大事にするし、いらなくなったら捨てるというクールでドライとも言える部分もあり、こういう性格の主人公であることが、とにかく他に類を見ない気がします。  だからといってどっちつかずという訳でもなく、中庸というわけでもない。掴みどころがあるような、ないような。でも裏表がない、なんとも気持ちの良いキャラクターといった感じで。このシリウスという男を知るためだけでも、読む価値あり。  ライファットとのバディ感あるやり取りも小気味よいです。  日常といっても、事件が皆無なわけではなく、ほんわかするものから手に汗握るような色々なエピソードがあり、その物語ごとにキャラと世界観が深まっていき、気付けば最新話を心待ちにしてしまうという作品です。

5.0
1
MACK