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作:Shiromfly

第四龍礁テイマーズテイル

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未評価

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最終更新:2023/9/27

作品紹介

人類の生活圏の安全確保、絶滅が危惧される龍種の保護、商業的利用を前提とした繁殖、育成。捕獲。様々な目的を一元的に解決するため、太古に放棄された国家都市を丸ごと龍族の生息保護区域として設立された『第四龍礁』に関わる人々、国々を巡る様々な事件を追う群像劇。 ・ ・ ・ ・ ・ そして、後に大陸を二分する戦乱の契機となった第四龍礁事変。 歴史上最後の『龍礁』の終焉に至るまでの一年と数か月。 その中を駆け抜けていった人々と龍たちの共生の物語。 あらすじ 嵐の夜、龍の密猟を企み、第四龍礁に侵入した密猟者を阻止する為に出撃した龍礁監視隊(レンジャー)が駆る楊空艇マリウレーダは、突如として現れた高位の龍から密猟者を守ろうと奮闘するも、その強大な力の前にあえなく撃墜されてしまう。 事件から三か月後、些細な成り行きから、広大な龍礁の地を駆けるレンジャー見習いとして配属されたティムズ=イーストオウルは、様々な龍、密猟者と対峙する日々を送る事となり――。 ※ ゲーム用に仕立てていたシナリオを文章化しているもので、展開や描写がとっちらかっています。 暴力、グロ表現そこそこあり。 性愛描写は曖昧な描写に留めるよう努めています。

ファンタジーライトノベル異世界ファンタジー群像劇法術バトル

評価・レビュー

設定厨の本気

 全体構成は映画っぽい雰囲気。まずは突き詰められた世界設定が衝撃のシーンと共に描かれる。細やかな人物相関があり。かなり作者は設定に凝るタイプ!という印象を受ける作品。  いわゆる、サバンナの野生動物の保護と管理をしているレンジャーの、ファンタジー版と言うところ。保護管理されるのは龍である。  よくいるドラゴンとしての龍ではなく、特殊能力を持つ爬虫類といった感じであろうか。  人に危害を加えたり、作物に被害を与える龍を追い払ったり、素材目当ての密猟者に目を光らせる。そんな存在が楊空艇【マリウレーダ】の面々だ。  主人公ティムズが、そこに配属されてから物語は大きな一歩を進める。  主人公に感情移入して読み進めるタイプの人も読める内容だけど、全体のイメージとしては群像劇と言ってよく、それぞれのキャラに魅力があり、彼ら一人一人にバックグラウンドの物語が存在するという感じなので、誰を主人公と決めつけにくい。誰が主人公であってもおかしくない程の存在感がある。  ティムズの視点でこの舞台で繰り広げられる出来事と、ここで戦う人々を知っていく感じで、彼が成長していくにしたがって出会う人や行く場所が多くなっていき、どんどん世界が広がっていく。  戦闘シーンは、カッコイイBGMが聞こえて来るほどの躍動感あり。複数登場人物とのコンビネーションが熱くて面白い!バディ感ある戦闘は秀逸。  緊張シーン、重いシーン、息をつく日常パートが絶妙に割り振られ、緩急があるため、一気読みをしても疲れにくいが、文章量が多く、すでに連載が長くなっている作品なので、これから追いかける人は腰を据えて読むのがおすすめ。

5.0

MACK