自作品に『通知』がきたのに、確認したときにはもうコメントが消えている。
そんなことが何度も続くうち、主人公はタイミングよく『コメント』を見ることができました。
けれど内容がおかしくて、これを書き込む人間の『正体』はなんだと考え、想像が二転三転していきます。
不気味な読者がもたらすものは何だったのか。
一読者の目線から見ても、このオチには背筋がゾワゾワとしました。
実際に作品を書かれている方々にとっても、こんな書き込みをする存在は、とても恐ろしいのではないでしょうか。
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誰しもうっかり『誤操作』をしてしまうことはあります。
私自身、なろうでは意図しない数の★を押していたり、カクヨムではフォローしたはずなのに勢い余って逆に外してしまっていたり……。
しかし評価やブックマークならいざ知らず『コメント』に誤操作はありえません。
明らかに何らかの意図があって行っていることです。
その理由が分かったとき、一瞬ポカンとしました。
自分の好きな作品にこんなことをする存在が現れたらと思うと、より恐ろしかったです。
リアルに居そうな読者の行動が怖い、約3000字のホラー短編です。
※2021/08/23 一部修正
登録:2021/8/22 19:13
更新:2021/8/23 21:30