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@オノログ
花言葉、というものをご存知だろうか?
花言葉とは、象徴的な意味を持たせるために、花に添えられている言葉のこと。
花言葉は、複数存在していたり、良い意味と悪い意味の双方があったりするのである。
さて、入院した時に送られてくるお見舞いの花は、とても嬉しいものだ。
しかし、そこに何か別の意味がこめられているとしたら……?
じわじわと真相が見えてくる物語の結末は、是非あなたの目で確認して欲しい。
登録:2021/11/12 20:41
更新:2021/11/12 20:40
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こちらは木立花音(こだちかのん)さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。
二つの国が血で血を洗う戦いを繰り広げた帝共戦争。その中で、帝国人から犯された現地女性から生まれた主人公、ユリンは、村の人々を虐殺した敵の子として虐げられる日々を送っていた。 彼女は、自身の穢れた血を洗うため、顔も名前も知らない父を探し出して、殺すことを決意するのですが──。 『戦争の悲惨さ』 『いじめ』 『国家間の賠償問題』 本作のテーマは非常に重いのですが、真向勝負で表現しています。 物語がたどる結末は、復讐の成功か、失敗か。いずれにしても、主人公には罪人となる未来しかありません。 ですが、憎しみの連鎖が生み出したどん底の中に、一筋の光が差し込むのです。 そこから訪れる展開に胸を打たれ、久々にウェブ小説で温かい涙を流すことができました。 人間が本来持っているはずの「優しさ」が、重いテーマの中垣間見えるヒューマンドラマ。 結末はぜひあなたの目で、確認してください。
野球というスポーツに、どんなイメージを持ちますか? 大抵の人は人気の高い花形のスポーツであると同時に、男性がプレーするもの、という印象を抱くことでしょう。 もちろんそれ自体間違いではないのですが、近年は女子野球のリーグも存在していますし、小学生~中学生までの少年野球の世界においては、男の子に混ざってプレーする女の子がいるのも事実です。 さて本作は、そういった少年野球の世界で、女性でありながらエースナンバーを背負っていた主人公ヒカリと、彼女のライバルであった少年──石崎の視点で描かれる青春物語です。 もっとも、ライバルとは言っても対戦成績は石崎の全勝。 どうやっても彼を打ち取ることが出来なかったヒカリでしたが、〝ある日〟起こった悲劇により、志半ばにして野球の道を諦めてしまうのでした。 しかし影響は彼女のみならず、彼女を野球の道から引き摺り下ろす切っ掛けを作った石崎の側にも波及しており──。 スポーツものの作品というと、才能溢れる主人公による無双劇とか、強力なライバルとの胸躍る対戦を軸に描かれることが多いのですが、本作は少々趣が異なります。 地面スレスレからボールをリリースするアンダースローという独特の投法を身に付けているヒカリは、確かに才能のある選手ではあるのですが、そこは女性ということもあり男性ばかりの世界においては度々苦労を強いられます。 そればかりではありません。 彼女に野球をして欲しくない母親との確執。後にプロ野球選手にまで上り詰めた石崎との再会。彼にエールをおくりつつも、腹の底で抱える複雑な心境。 数々の壁に当たり、挫折して一度は這いつくばって、それでも諦めずに彼女が立ち上がるまでを描いた、光と影の物語とでもいうべきでしょうか。 高い壁を乗り越えて、再び草野球のマウンドに立ち因縁の相手と対峙したとき、ヒカリが抱えてきた未練の全てが払拭されていくのです。 『麗しのサブマリン』というタイトルの回収と、泥臭くも立ち上がる彼女の姿が印象的な本作。再び相まみえたライバルたちの対決の行方を見届けてみませんか? ◇ 上体に捻りが生まれる。右腕が鞭のようにしなる。 地面スレスレから放たれたボールが、ど真ん中目掛けて突き進む。 青空をバックに、白いボールが弧線を描いた──。