ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

戦争の時代に少女は、生きる。爆撃機を駆って。

5.0
1

 14歳の女の子が、戦争の時代に生まれ、あてがわれた環境の中で必死に生き、成長していく物語です。

 そこにはチートも、魔法も、ご都合主義もありません。


 この作品は物語に必要なシーンに、必要な描写だけが書かれ、知識ネタや、大袈裟な表現はなく、表面的には淡々と見えるかもしれません。

 が、読み進めると登場人物の全てに「幸せになって欲しい」という想いが込められている事に気が付きました。


 少女が戦闘機に乗る、という突飛にも思えた設定にも、しっかりと「この世界、この時代の技術背景から作られた飛行機」にとって必要な条件として描かれ、とても好感を抱きました。


 また、描かれる作中の随所に、深い意味を持つ名言が数多く存在しています。

 生きることだけでも大変な戦争の時代、空で戦いは、陸で悩み、少しずつ成長していく少女を、周囲が厳しくも優しく支えていきます。

 この中で語られる言葉は、そのまま名言にすら聞こえます。

 戦争、戦闘機、爆撃機……この手の戦争を舞台にした物語が好きな方なら胸を打つシーンに出逢えるはずです。

 

 多くの評価、レビュー、★の数が「名作の証拠」ではないと、本作を通じて強く感じると同時に、もっと多くの方に読んで頂きたいと心より願っています。

防衛太郎

登録:2022/2/16 00:59

更新:2022/2/16 01:00

こちらは防衛太郎さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

同じレビュアーの他レビュー!!

快傑令嬢

文字に載せて伝わる圧倒的映像。

 まるで文字で創られたVRゴーグル。 それがこの作品を読み進めた感想です。  文字を追い、イメージを膨らませ、どんな世界かを頭で想像しながら、我々読み手は物語を「読む」 普通は、そんな感じ。  でも、この作品は違いました。作品を読ませるのでもなく、見せるのでもない。  街並みが、石畳に敷かれた軌道が、そこで往来する人々が、緻密に描かれた世界が、全くストレスなく脳に直接的に流れ込む事にただただ驚きました。  映像化された場面が勝手に頭に描かれる感覚は、マジかよ、と笑ってしまうほどです。  一話目を読み終える頃、私は【作品を読む】のではなく、この世界にあっという間に招致されていた錯覚に陥りました。  街の構造、規模、人口数、交通インフラから、屋台や市場の様子や、その世界の人々の暮らしといったマクロな観点から、ランプの中で立ち上る青白い光、登場人物たちの揺れ動く感情の機微といったミクロな観点まで、実に多彩な視点で余すところなく、精細に映像化され伝わってきます。  作中で眼に見えるそうした僅かな一片の裏には、膨大で精密に設計されたバックボーンの存在をありありと感じながらも、それを読み手に負荷をかけることなく伝えてくる表現力は、眼に見えざる作者がそっと手を引いて世界を案内してくれている気分になります。  主人公と専属メイドである二人が織り成す、テンポの良い会話と痛快で心地よい関係性は「この作品最大の見どころ」です。その内容は、笑いあり、涙ありですが、詳細は是非ご自身で読み進めて確かめて欲しいと願うばかりです。  本当に素晴らしい作品です。一人でも多く読まれることを願い、稚拙ながらレビューさせて頂きました。

5.0
0
防衛太郎