ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

勇者は罰。最大最悪の罪で『勇者』とされた者たちが、魔王を倒す物語

5.0
1

まずこの作品における『勇者』とは、最大最悪の罪を犯したものに科される懲罰である。

主人公もその仲間たちも、その懲罰を背負うも当然の罪人であり、

誰も彼もが恐るべき罪を言動から覗かせ、あるいは現在進行系で犯し続けている存在だ。


そんな勇者たちに科される任務は、世界を侵食し続ける『魔王現象』の撃退。

かくして、勇者と魔王は相対することになる。

ただ目の前の魔王に抗い、それを倒すために戦う。

たとえ死んでも蘇らせられ、再び最悪の戦場へと送られる。

戦い続けることそのものが罰。それが勇者刑。


主人公ザイロはその中でも特級の『女神殺し』の罪を背負う勇者。

彼の根底を支えるものは『怒り』であり、それは自分自身と、世界に向けられたものだ。

その怒りでもって彼は誰かを救うために死地に飛び込み、

魔王に対して無謀ともさえ思える突撃を繰り返す。

そしてそんなザイロの元に、新たな『女神』テオリッタが現れる。

彼女と契約し、ザイロは再び女神の騎士として戦場を駆け巡る。


最悪の犯罪者『勇者』たちによる、最強の魔王討伐劇。

過去を失い、今を縛られ、未来には絶望しか残らない。

それでも彼らの生き様は不思議な熱を帯びている。


まさに痛快ダークファンタジーと呼ぶにふさわしい傑作である。

シャル819

登録:2021/7/11 22:10

更新:2021/7/23 17:15

こちらはシャル819さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。