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魔導の光は闇を照らして影を生む

ファンタジー世界の秀逸ミステリー

 ファンタジーは世界観的になんでもありになってしまい、実はこんな力が! みたいな後出しがし放題のため、ミステリーは作りにくいという印象ですが、こちらの作品はそういう事をせず、伏線とヒントが随所にちりばめられ、回収されて結論に至るという納得の流れ。  魔力というものを、あくまでエネルギーの一つとして使っている感じでしょうか。  それぞれのエピソードが映画のワンシーンを想起させて、渋くてかっこいいというのも、この作品のお勧めポイントの一つです。  剣の時代が終わり、銃にむかう時代。新たな兵器の存在は国家間のバランスを大きく崩し、戦争の影で暗躍する工作員の存在。  戦争はたくさんの命を奪い、友の足も奪われたもののひとつ。義足であっても朗らかな友人クラウスだが、ケヴィンが王国諜報部の依頼をこなすうちに、事件の影に友人の存在がやたらと目について…。  諜報部も友を疑っているのであろうか? という疑念の中、友の潔白を信じケヴィンは僅かな手掛かりを元に真実に向かう。  硬派な内容、ケヴィンがかなり人間的に惚れてしまいそうな男っぷりなので、彼の魅力を多くの人に知って欲しいです。  その後の物語を想像させる余韻のあるラストも必見です。

5.0
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MACK

ほんの一瞬のひととき

大切なことや小さな幸せ、大切な人のことを思い出させてくれる物語

★どんなことをテーマにした作品なのか? 140文字で綴る日常がテーマである。 【140文字小説とは?】 まず140文字小説とは、一ツイートに収まる物語。お題なんかも出題されていて、書いている人も沢山見かける。本を出された有名な方もおられるらしい。この140文字小説で大事なのはセンスや共感を得られるかや、オチがあるのか? などだと思われる。140文字の凝縮された世界はまるでスノードームを眺めるのに少し似ているのかもしれない。 手軽に読めて、個性も出すことができる。素敵な世界だと思う。 【どんな物語なのか?】 この物語は、ある場面がありそれに対しての心情が語られているスタイルだという印象。詩的に感じるものもあれば、心理描写が強く表現されているものもある。全体的に優しい雰囲気があり、カレンダーに添えられていてもお洒落なのでは? と感じる物語。日常にで感じること、体験したことのある様な事が多く、共感を得やすいと思う。大切な人と一緒に居ることの素晴らしさ、貴重なことであるということを、改めて感じさせてくれる物語である。 【好きな所や印象に残ったところなど】 第五話かけがえのないもの 大切で一緒に居たいから、その延長線上にあるのが結婚。昔と違って、結婚も離婚も簡単にできる世の中ではある。しかしだからこそ、本当に一緒に居たいと思える相手とするべきなのだ。この物語は、思い遣りに溢れていると感じる。140文字にたくさんの愛が詰まっている。 この物語は、恋愛だけにスポットをあてているものではない。大切な人に向けた言葉の宝箱であり、宝石箱、あるいはアルバムでもあると感じた。 *現在53話まで公開中(2021年11月6日現在) 【全体の見どころ】 人は何気なく毎日を過ごしていることが多い。非日常というのはそんなに頻繁ではない。すると、小さな幸せを見逃してしまいがちだと思う。日常にはたくさんの幸せが転がっている。それに気づくか気づかないかで、気持ちも変わって来ると思う。一人が楽で幸せに感じる人も確かにいるだろう。誰かが傍に居てくれること、一緒に居られることは当たり前ではない。とても尊いことであると、気づかされる物語である。日々の小さな優しさや温かさ。それは言葉によってもたらされているかもしれない。 見のがしていませんか?   あなたを幸せにしてくれている存在を。 忘れていませんか? 感謝を。 何気ない日常の幸せに気づくきっかけになる物語でもあります。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

5.0
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crazy's7

名前のない神様

ある付喪神と出逢い彼の主を探すことから始まる、主人公の成長の物語

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ファンタジー ある日主人公は、名前のない付喪神と遭遇する。そして彼に”自分を生み出した主を探して欲しい”と頼まれる。彼を見たのは主人公だけではない。何故自分が選ばれたのか? 付喪神の主を探す日々の中で、いろんなことに打ちのめされながらも成長していく主人公の物語。 【物語の始まりは】 本が好きな人なら共感の出来そうな始まり方。本は人を別の世界へ連れっていってくれる。嫌なことがあった時、悲しいことがあった時、物語の世界へ逃げたことはないだろうか? そこには夢や希望が詰まっていたはずだ。主人公は、大学生であり、スーパーのバイトで生計を立てていた。あまり幸福とは言えないようだ。バイトの帰りにロッカールームである噂を聞くが、その帰り路に噂の正体と出逢う。 【舞台や世界観、方向性】 主人公は付喪神を見ることのできる少女。その事が縁で彼の探し物のお手伝いをすることとなる。舞台は現代。 主人公がある付喪神と出逢い、彼の主を探す中で正義とはなんなのか? 正しいこととはなんなのか? について考えさせられる物語。学校教育などでは人として正しいことを学ぶ。しかし社会に出るとそれが通用しなかったりする。では人として正しいこととはなんなのか? 間違っていると分かっていても、法律に背くと分かっていても社会は歪んだまま、正されることはない。そんな理不尽な日常の中で、悩みながらも自分らしくあろうとする主人公を描いた物語ではないだろうか? 【主人公と登場人物について】 主人公は付喪神が見える(正確には付喪神の乗っていた生き物)ということから、攫われてしまう。初めは得体が知れず、怖がっていた主人公だが話しているうちに打ち解けていく。主人公が付喪神に名前を尋ねたところ、なんと彼には名前が無かったのである。 【物語について】 恐らく後に明かされるだろうと思われるが、この物語には不思議な現象がある。彼らが何故主人公を協力者に選んだのかの理由にもあたる。 この物語は、単に主人公が非現実に巻き込まれるというものではない。日常に非現実が混ざり込んだ構成となっている。主人公は普通に喜怒哀楽を持ち良識的な人物。あるスーパーでバイトをしているのだが、店長でもないのに我が物顔で威張っている同僚がいる。この店では、いわゆるいじめやパワハラが横行し上の者が目をつぶっている状態。通常なら居心地の悪い職場なら辞めるべきだと考えるだろうが、それぞれの事情があって我慢しているのだろう。 主人公はある出来事により、目をつけられてしまうが我慢が出来なくなってしまう。正しい訴えではあるが、そこで店長の言葉も確かに一理あると感じた。ただ、この場合店長の態度こそが彼女たちを助長させているのだとも感じた。社会の闇の部分も描いた物語であると感じた。 【良い点 (箇条書き)】 ・ファンタジー要素を含みながらも、現代社会の問題と向きあった作品だと感じる。 ・方向性のしっかりした作品である。 ・登場人物それぞれに抱えているものがあると感じた。 ・伏線と感じる部分があり、謎が散りばめられた作品である。 ・主人公は色んな人物と出逢い、失敗や挫折をしながらも成長していく姿が素敵である。 ・初めは大変な想いをしているように感じるが、登場人物たちと絆が出来ていく過程が丁寧に描かれている。 【備考 (補足)】12まで拝読 【見どころ】 主人公は19歳の大学生。親からはまだ子供と言われ、バイト先の店長からはもう子供ではないと言われ、自分が大人なのか子供なのか判断できずにいる印象。確かに、大人とは何だろうか? と感じる時期が誰しも訪れると思う。それは年を重ねれば、”何歳だから大人”と一概に言えないという結論にも至る。それは成人=大人ではないということ。そして、大人や子供というものは立場や状況によっても違うということだ。それに気づくのはまだ先だと思われる。 この物語は、単に付喪神の主を探すファンタジーではない。どちらかというとヒューマンドラマ色の強い物語である。主人公の目を通して、社会での理不尽さや学校との違い、人それぞれの価値観や多様性について考えさせられる物語でもある。伏線と感じる部分もあり、登場人物のつながりについて怪しんだり、まだ謎な部分も多く興味深い。主人公は果たして付喪神の主を探し当てることはできるのだろうか? この物語の結末をその目で是非、確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
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crazy's7

朱色の雫

設定が細かく、どんな物語なのか想像しやすく、愛を感じる物語でもある。

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ハイファンタジー 双子は不吉とされている大国ナルスにて、次代長の候補である主人公は伯父の策略により側近であり婚約者であった者を自ら手にかけてしまう。その死から一年後、仇敵である伯父と遭遇する。危険な目に遭うことは分かっていたものの、その心の傷は深く側近を迎えることができないでいた。そんな彼女はある報告の真実を確かめるべく、ある村に向かったのだが……。 【物語の始まりは】 大国ナルスを建立した、ある双子の長とその弟の物語から始まっていく。罠にはめられたと解釈することのできる流れだが、この双子の物語は大国ナルスの歴史の一部に過ぎないと思われる。本編に入ると、次代長候補である朱己の視点から始まっていく。 【舞台や世界観、方向性】 多視点からなる群像劇。 中央は中央、地方は地方で治めているという世界観のようである。 センナというものが存在する世界。 中央には、ナルスを統治する長と、長が率いる十二祭冠と呼ばれる十二人の各属性の最高位に君臨する臣下たち、その家族が暮らしている。 十二祭冠というのは名前が決まっているようである。 【主人公と登場人物について】 この物語の主人公である朱己は、伯父の謀略にて婚約者を自ら手にかけなければならなかった。本編が始まって早々、襲われているが相手を罰することなく帰していることから、簡単に人を手にかける人物ではないと思われる。 婚約者を手にかけてから側近を置かない主人公。その理由は、後に明かされていく。 【物語について】 プロローグ部分で語られている双子の長。その後国がどうなったのかについても後に詳しく語られている。序盤ではいろいろと謎の多い物語である。 前述したように、本編は主人公が地方から申し立てをしに来た者に襲われるところから展開されていく。二度も命を狙われたものの、主人公は彼を罰することなく人をつけ、送り返そうとしていた。しかし、彼らは何者かに襲われ命を奪われてしまう。その調査に、十二祭冠の二人を調査に向かわせたところ、犯人は伯父だと判明する。彼の目的は主人公である朱己。中央の守りを強固なものにしようとした矢先、彼女の元にその伯父が現れる。彼の話しから、まだ彼女の知りえない何かがありそうだ。 【良い点(箇条書き)】 ・登場人物それぞれにドラマがある。出会いについてだったり、抱えているものだったり。 ・登場人物それぞれに背景があることから、物語に厚みが出ていると感じる。 ・登場人物画多い分、名前などに工夫が凝らされている印象。個性も強い。 ・舞台設定が細かく、説明も丁寧である。 ・心理描写が丁寧であり、それぞれの心の動きが分かりやすい。 ・頑なに側近を迎えることのなかった主人公の新たな側近に意外性がある。 ・思いやりや愛を感じる物語である。 【備考(補足)】12ページまで拝読 【見どころ】 この物語は愛に溢れている。戦闘シーンがあったり、敵と戦ったりする物語には方向性がある。例えば敵に対して善として戦う物語。その逆で善に対して敵が攻めてくる物語。この物語では、民たちを守るために国の長たちがいるという印象。主人公は策略に嵌り、側近でもある最愛の人を失ってしまう。側近とは信頼関係を築き、いざとなったら命を守ってくれる存在。しかし生きてこそなのだということを教えてくれる物語でもある。誰も誰に変わりにもなりはしないのだ。 この物語には戦う場面もあるのだが、一人一人を大切にしていることも伝わって来る。命の重さや尊さについて改めて考えさせられる作品でもある。 そして設定が細かく、世界観がしっかりしており場面などを想像しやすいと難じた。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この物語の結末をその目で是非、確かめてみてくださいね。お奨めです。

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crazy's7

DIVA LORE-伝承の歌姫-

学園を舞台に、歌と変身を駆使して戦う少女の恋と成長の物語

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ファンタジー 星歴2330年4月富山にて、主人公は国立聖歌騎士育成学園へ入学する。そこで再会したのはずっと逢いたいと思っていた初恋の人だった。しかし、彼には何か秘密があるのか”俺に触れてはいけない”と言われてしまって……? 学園を舞台に、歌と変身を駆使して戦う少女の成長の物語。 【物語の始まりは】 この世界がどんな世界なのかの説明から始まっていく。 星歴2330年4月の富山(とみやま)が舞台。主人公はそこの国立聖歌騎士育成学園に通うためこのちに降り立ったのである。周りには保護者同伴の学生が多数いる中、彼女は一人。同じく一人で学園に向かおうとしている学生を見つける。彼女はどうやら困っている様子。主人公は、そんな彼女に声をかけたのだった。 【舞台や世界観、方向性】 近未来の物語。今まで人類だけが知的生命体であると認知されていたが、そこに異世界から魔物が襲撃してくる。絶望的と思われたが、魔力に目覚めた7騎士により絶望を免れることとなる。しかしそれから300年後。再び脅威と戦うことになったのだった。 バリアデバイスというものが、魔物の侵入を防いでいる。 富山とは地震や台風が割と少ない地域であり、人材の育成に適した場所。国はここに目をつけ、人材育成をする学園の関係者、軍の関係者、もともとその土地に暮らしていた人に限定。その結果、最適な人口と適切な建物が立ち並び、観光事業も盛んに。 【主人公と登場人物について】 主人公はDiva angelと名乗り、歌と変身を駆使して戦う少女。 主人公は国立聖歌騎士育成学園へ合格し入学式に出るためにその学園に向かっていた。その途中で道に迷っていたある少女と出逢い、一緒に向かうこととなる。しかしその入学式に向かう途中で魔物に遭遇し、戦うことになるが事情があるようで今は詳しいことを伏せて置きたいようである。 冒頭の方にて、凄い(特別な)人物であるように思えた主人公であるが、学園では年相応の恋する女の子という印象。友人との会話では落ち着いているように感じたが、好きな相手の言動に一喜一憂する可愛らしい部分も持つ。 【物語について】 国立聖歌騎士育成学園に合格した主人公は、学園に向かう途中である二人組の人物とぶつかってしまう。その時は確信ではなかったのだろう。回想と共に当時の思い出が語られていく。 物語の序盤では、学園のシステムや学びのスタイルなどが説明されている。彼らはいずれ前線で人の命を守ることになる。かなり厳しく、過酷な環境だと感じた。規律などは厳しそうではあるが、普通の学園と同じように部活動などもあるようである。主人公たちは学園に向かう途中でぶつかってしまった人物から、ある部活への誘いを受けていた。見学という形で主人公は再び”初恋の人”に似ている人と再会。それが、本人であることを知るのである。初めてできた友人であり、初恋の人。主人公の恋の行方は……? 【良い点(箇条書き)】 ・歌で戦うのオリジナル設定について、本編開始早々その様子を見ることができる。どんな戦い方なのかが分かりやすい。 ・主人公の境遇は説明ではなく、回想によって分かる。どんな人物だったのか? 想いを寄せている相手と何故同じ学園に通うことになったのか? など疑問についても早いうちに明かされる。 ・主人公は特別な能力を持っているように感じるが、振る舞いや感情なの動きなどはその年代の等身大の女の子という印象。共感を得やすいと感じる。 ・これからどうなっていくのかはまだ分からないが、恋をしているときの一喜一憂の心理が丁寧に描かれており、共感が持てる。 ・何故、主人公が彼を心の支えにしていたのか、今でも想い続けることができるのか、回想と共に語られていくので納得ができる。 【備考(補足)】7話まで拝読 【見どころ】 この物語には魔物が出てくるため、戦闘シーンがある。しかし歌を使い戦う為、激しいバトルとは少し違い優しい世界観を醸し出しているように感じた。 いずれ前線で戦わなければならないだろう主人公を支えているのは、初恋の相手の言葉。恋愛要素も含まれ、その年代の等身大の女の子らしさがある。そして彼女が自分の過去などのトラウマと必死に戦っているということも伝わって来る。果たして彼女の恋は叶うのだろうか? 徐々に明かされていく主人公の過去も気になるところである。学園のシステムはかなり過酷。彼女は学園に残ることができるのであろうか。部活動や文化祭などイベントも盛りだくさんのようである。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 主人公の想いが叶うのかどうか? 彼女の成長をその目で是非、ご覧になってくださいね。お奨めです。

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crazy's7

散華のカフカ

事件を追ったその先で、想定外の展開が待ち受ける!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ローファンタジー 「審判」から三十年。都市では人が灰になって消える灰化現象が続出。主人公たちは、その事件を捜査していた。灰の身元を調べようとしていたところある不一致に気が付く。更に詳しく調べようとしていたところ、ある人物に呼ばれ捜査資料を渡されるのだが。まさかそれが、自分たちのその後の運命を変えてしまうことになろうとは思ってもいなかった。彼らの運命はいかに?! 【物語の始まりは】 ”朽人”という意味深な言葉を発れられるところから始まっていく。ある二人が美しい砂のようなものを袋に詰めているが、一体それにどんな価値があるというのだろうか? 彼らを通して伝えられるのは、不思議な光景不思議な体験。そして、最後に残された言葉は誰のものなのか? 謎の多場面から始まり、本編に入ると何か事件が起きたことが分かってくる。被害者は二名のようだが、これが冒頭の彼らなのだろうか? 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 人が灰の様なものにされる事件が多発してる状況。 埋葬屋という謎の人物が存在する。彼の仕事は一体? オーディナルシステムというものが存在する。 多視点からなる群像劇。 【主人公と登場人物について】 主要な人物は三人の刑事だと思われる。 彼らはこの事件(人が灰のようなものにされる事件)の対策チームで初めて出会ったようで、妙に馬が合い捜査を行う時はよく三人で行動しているようだ。 【物語について】 彼らが灰の身元を調べようとしたところ、ある不可解な点を発見する。それをさらに詳しく調べようとした矢先に、彼らに会いに来た者がいた。その者は普段ならば、絶対に会うことのできない人物。彼らはその人物から直々に事件解決の依頼と、その事件に関する話を聞くことになる。その者から事件の情報を手に入れた彼らは、その資料から犯人を導き出したのだが……。 彼らは犯人を調査していたところ、自分たちもある陰謀に巻き込まれていく。この物語は、死=終わりではない。それは序章に過ぎないと感じた。果たして主人公はどうなってしまうのだろうか。 【良い点(箇条書き)】 ・あらすじに”裏で起こる巨大な陰謀の渦に巻き込まれていく”とあるが、巻き込まれ方が想定外。 ・タグに”主人公は最強”とはあるが序盤では想像がつかない。一般の刑事に見えるからである。しかしあるところまで差しかかると、想定外の展開に驚く。 ・バトルものであるということは先に分かってはいるものの、構成が巧いので先が読めず、意外性と独創性が素晴らしい。 ・冒頭の方は事件ものであり、ミステリーのような雰囲気を持つが、異能力者たちのバトルが熱い。不思議なバランスと魅力を持つ物語である。 ・一人一人戦い方が違うようであり、戦闘自体に見どころがある。 【備考(補足)】8ページまで拝読 【見どころ】 まず構成が面白い作品だという印象。推理モノのような始まりであり、主人公達が事件を追っていくところから始まるが、気づけば異能力バトルとなっている。事件の黒幕は早々に分かる為、早くも事件解決か? と思わせる展開も秀逸。しかしそれは始まりに過ぎないのである。まさか主人公たちが事件自体に巻き込まれるとは、あらすじを読んでも想像できない。意外性の詰まった作品である。何故彼らが戦っているのかも、序盤で明かされていく。一体どんなラストになるのか、誰が勝利するのか予測不能である。 主人公はこの戦いにどのような立場や位置で関わっていくことになるのだろうか? 果たしてその結末とは? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この物語の行く先をその目で是非、確かめてみてくださいね。お奨めです。

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crazy's7

神奈さんとアメリちゃん

もしペットが猫耳幼女として戻ってきたなら? 愛を感じ、心温まる物語。

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代青春ドラマ 漫画家である主人公は、ある日愛猫と死別してしまう。ペットロスに陥り元気を失くしていた彼女だったが、突然自分がその愛猫だと言い張る”猫耳幼女”が押し掛けてくる。初めは疑っていた彼女だったが話を聞いているうちに、自分たちしか知らないことを当てられて信じ始める。生き返った愛猫と主人公の、心温まるほのぼした日常の物語。 【物語の始まりは】 14歳の愛ネコが亡くなり、埋めるところから始まっていく。ペットロスになり、食欲もなく眠っていると、突然ドアを叩く音が。主人公が何事かとドアを開けてみると、耳としっぽのついた幼女が、ドアの前に立っていたのである。彼女は自分がその愛ネコだと言い張るのだが?! 【舞台や世界観、方向性】 舞台は現代。主人公の愛ネコ以外にも猫耳のついた人型になった猫が存在するようである。 【主人公と登場人物について】 ペットロスに陥っていた主人公。そこに突然帰って来たのは、自分がその愛ネコだと言い張る猫耳の幼女。彼女の言葉から段々と、彼女が亡くなったはずの愛ネコだと信じはじめる主人公。 タイトルにある”育児”とは一体どんなものなのだろうか? と思っていると、人間として生きていくための生活スタイルを教えていくことを指しているのだと分かる。二人のやり取りはほのぼのしており、愛を感じる。 【物語について】 初めは手探りで猫耳幼女の世話をしていく主人公。しかしその育児に転機が訪れる。なんと自分と同じような体験をしている人と出逢うのだ。 そこから二人の世界は広がりを見せていくように感じた。人間と同じことができるということは、いろんなことを一緒に行うことができるということ。外食や買い物など。主人公が愛ネコであるアメリに次々といろんなものを買い与えている様子から、溺愛しているのが伝わって来る。 美味しいものを食べさせてあげたい、楽しいことを体験させてあげたい、そんな愛情や優しさなども伝わって来る物語でもある。 【良い点 (箇条書き)】 ・もし、ペットとお喋りができたなら。一度は考えたことのある人は沢山いるのではないだろうか? ここには夢と希望が詰まっている。 ・育児のスタートは会話はできるけれど猫ちゃんという所から始まっていく。自分は育児をしたことはないが、大変さが伝わってくる。 ・愛を感じる物語である。可愛いからこそ起こしてしまう言動に共感が持てる。 ・互いに大好きなんだということが伝わって来る、ほのぼのした笑顔になれる物語である。 ・これはフィクションではあるが、もしネコが人間になって戻って来たら? を想定した疑問や不安などにリアリティを持たせていると感じる。 (例えば、何が食べられ、何が食べられないのか?など) ・ただひたすら、秘密を一人で抱え込むような話ではなく、仲間もいてとても充実した楽しそうな日常なのが良い。 【備考 (補足)】10話まで拝読 【見どころ】 これは、もし亡くなった自分のペットが猫耳幼女になって帰ってきたら? という物語である。ペットがもし人間だったなら。もし話が出来たなら。と考えたことのある人は沢山いると思う。ペットと人の違うというのは、純粋な愛情なのではないだろうか? 人間は自分の力で生きなければならない。互いに攻撃し合うこともあるだろうし、心ない言葉に傷つくこともある。しかしペットというのは、飼い主の力で生活しており懐いたりするのが可愛いと思われる。可愛がっているのならば飼い主である人間に対し、攻撃的な感情を抱いているペットは少ないのではないだろうか? そんな可愛い家族を失う。とても耐え難いことだろう。主人公もペットロスに陥り元気をなくしていた。しかし第二の人生が訪れたのである。耳や尻尾はあるものの形は人間。人間の生活を教えながら楽しく暮らしていく二人。笑顔、時に切なく感じてしまうこともあるけれど、心温まる物語です。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

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crazy's7

やり直したい傲慢令嬢は、自分を殺した王子に二度目の人生で溺愛される

一度目の人生で自分の出生の真実を知った主人公が、自分の行いを悔いて人生をやり直す?!果たしてその結末は?

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ファンタジー わがままで傲慢だった主人公は、そのわがままがきっかけとなり、15歳にて王子殿下に殺害されてしまう。その際に知った出生の真実。後悔しても時すでに遅し。しかし彼女にはもう一度人生をやりなおすチャンスが訪れたのだ。後悔を胸に抱き、今度こそは立場を弁え頑張ろうとするのだが。そんな彼女の前に現れたのは自分を殺した王子殿下。しかも好意的な態度を取られ、罠ではないかと怪しむのだが……?! 【物語の始まりは】 主人公がある者に恋をし、親の反対に不満を持っていた。初めは身分の差のせいだと思っていた。わがままで傲慢な彼女は自分の都合の良いように解釈をし、屋敷を抜け出してしまう。そんな彼女に待ち受けていたのは、初めて聞く自分の出生の真実と死であった。だが物語は、ここで終わりではなかったのだ。果たして主人公は自分の人生を変えられるのだろうか? 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 この物語は群像劇のようだ。 時間が巻き戻り、やり直した人生の中で自分の境遇がどんなものなのか明かされていく。主人公だけではなく母視点からも詳しくわかっていき、母の想いには感動を覚える。また、殿下の視点から何を考えているのかも明かされているので、早い段階で二人がすれ違っていることが分かる。 【主人公と登場人物について】 主人公はわがままで傲慢な公爵令嬢。その性格や振る舞いが災いし、15歳にして命を終えてしまう。しかし彼女にはもう一度チャンスが訪れる。 彼女を救うのはある一つの言葉。その言葉を反芻した彼女は、今まで自分がその事実に気づかなかったことに驚きを隠せなかった。つまり、自分自身に無関心だったということである。 そこから真面目に自分の境遇などについて考え始める、主人公。自分の思い込みが、決して自分のせいだけでなかったことなどを思い出していく。兄の愛に気づきはじめ、自分が人質であることを再度確認しながらも、家族の一員でありたいと願うようになる主人公に切なくなる。主人公の二番目の兄はとても愛情深く、妹である主人公のことを大切に想っている印象。 【物語について】 やり直した後の人生では、自分を殺した人物と遭遇することとなる。未来のことだとしても、確かに怖いと感じた。主人公が相手の真意を推し量るのは当然のことだと感じる。ホラーな展開だ。実際に相手がどう思っているかは(6.出逢い時点)分からないが、主人公は深く考察している為、相手が自分を嫌っており、騙そうとしているようにしか感じることができない。このすれ違いとう疑り深さが、コメディのような面白さも醸し出している。 主人公が本気で自分の将来を考える。そのことが相手の心を動かし、ややこしい事態になる物語である。人の心とは、自分の言動一つで変わっていく。人を変えることはできなくても、自分自身を変えることはできる。その結果、周りが変わっていくのだ。他人は自分を移す鏡。まさしくそんな物語だと感じた。 【良い点(箇条書き)】 ・お互いの策略が本気過ぎて面白いが、見た目は9歳と7歳だという事実に気づかされる瞬間が面白い。 ・人生をやりなおす前には主人公が気づかなかった事実が明かされていくのも面白い。 ・互いの心が分からないからこそ、すれ違い笑ってしまう部分が多いが、本人たちは真剣。わかること、分からないことで人の気持ちは大きく変わるということに改めて気づかされる。 ・単なるラブコメではなく、教訓が多いと感じる。 ・意識を変えることで、全く別な人生を歩んでいることが分かりやすい。 ・己を律しようと頑張っていいることが伝わって来る。 ・変わりたいならば、変わろうとする気持ちが一番大切なことに改めて気づかされる。 【備考(補足)】10ページまで拝読 【見どころ】 自分の行いを悔いて、一所懸命人生をやり直そうとする主人公。以前は自分を忌み嫌っていたはずの、王子殿下との出会いが彼女に猜疑心と恐怖を産む、スレ違いラブコメディという印象。自分の立場の真実を知った主人公は、一度終わった人生の結末を変えようと、必死に努力をする。その事で周りも変わっていく物語。人は過ちに気づいた時点で、本気で変わろうとすれば、未来を変えて行けるのではないか? と希望を抱かせる物語でもある。 ビフォーアフターの変化が分かりやすく、主人公のトラウマの対する姿勢が変わらない。以前自分に恐怖を与えた人物がどんなに優しくしても、それに甘えたりもしない。簡単に自分自身を甘やかしたりしない、貫く姿勢が素晴らしいと感じる。そして、人の心は見えないからこそ勘違いが起き、すれ違い部分に関して笑いが起きるのだと思う。感動する部分も多い、笑いだけではなく教訓も得られる面白い物語だと感じた。 やり直しの人生で、敵意を向けていた人物が自分に恋心を抱き、彼の人となりにも変化が起きる。果たしてこの物語の結末はいかに?! あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

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crazy's7

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