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ジャンル:ファンタジー

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他人任せな転生者〜魔王を討伐するはずだったのですが転生初日で魔王様が仲間になりました〜

何故、魔物が狩れなかったのか?その理由を知ったとき新しさを感じた。

*12話まで連載中(令和3年11月21日時点) 1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) ゲームの世界に飛ばされ、女神に会うということから異世界転移ものだと想像する。あらすじからはなにかスキルを手に入れたりするのではなく、魔王討伐を頼まれるのだろう。しかし冒険ものであるものの、魔王を仲間にする流れ。 タイトルの”他人任せな転生者”というのがどう繋がっていくのか? 他人とは誰を指すのか? そこがオリジナルの要素であり見どころの一つなのではないかと想像する。あらすじの時点では、どのような方向に進むのかは何となく想像できても、ビジョンは浮かばない。意外性も期待できそうである。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) 大学の近くで一人暮らしをしている主人公は、”ドミネーション”というゲームにハマり留年の危機に直面していた。明日の一時限目に主席しないと留年だという時に、運悪くそのゲームのサービス終了日と重なる。そんな彼が寝ようとした矢先、一人暮らしで自分以外に誰もいないはずの部屋で声がした。 聞き間違いだと思いきや……? 3 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 ・チートの概念が面白い。確かに知り尽くした場所というのは他者より有利。ある意味チートと言える。 ・主人公がプレイしていたゲームと転移した世界を比べることによって、世界観が分かっていくスタイル。 ・チートスキルがないどころか、武器も持てないというのが面白い。女神のお告げでは魔王討伐を、ということだったが一体どうやって倒すというのだろうか?  ・シュールで面白い。元部下を食すなど。 ・見た目が幼女の魔王が常識人。面白い。 ・楽しそうなパーティーである。 4 公開部分の感想 ”ドミネーション”というゲームが好きな主人公は初めこそ、チートスキルやゲーム内で使っていた武器等に興奮したり喜びを感じていたりもする。しかしクエストで魔物を討伐し、それがどんなことなのか、自分が何をしたのかについて考える。人として成長していく部分に素晴らしさを感じた。 あらすじだけでは、何故魔物が狩れなかったのか? のを想像することは難しく、それを理解するとなるほどと思える部分であり、新し観点であると思った。 主人公が魔物の討伐が出来ないことから、殺傷しなくてよい依頼を受けようとする。ここも予想外の展開である。盗品のスケールが半端ではなかった。これは主人公が初めに感じた、自分の知っているゲームの世界と違うということに関係してくるのであろうか? それとも魔王が地位を奪われたことに関係するのだろうか? ミステリーの部分もあり面白い物語だと感じた。 5 物語のその先を想像して 犯人が分かったところで終わっているが、一体どうやって盗んでいったのか想像できない。全く音を立てず気づかれずに、短時間でそんなことが可能なのだろうか? この先も大スケールな事件が待ち受けているのだろうか。ワクワクする物語だと感じた。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? おススメです。

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crazy's7

ヴェルナスタ特務局の魔法事件簿

笑いあり、涙あり、苦悩あり、そしてあることを犠牲にして戦う彼らの日常

【簡単なあらすじ】 ジャンル:異世界ファンタジー 水上都市で暮らす主人公は、ある仕事の帰りに怪魚人に襲われた。逃げている途中で自称エライメガネ男に遭遇。何とかしてくれるどころか、謎の丸薬を呑む羽目に。それはあるものを犠牲にし、強くなる薬(?)だった。主人公の運命やいかに⁈ 【物語の始まりは】 主人公の週に一度の楽しみがなにか? から始まっていく。彼は16歳で同年代よりも小柄な少年。造船所の雑用上がりに、屋台で白身魚の揚あげ物を買い食いするのが彼の楽しみだった。そんな彼が、白身魚の揚げ物に一口目にかぶりついたところで、目の前に怪魚人が立っていた。どうやらこの街に出ると噂になっていた怪魚人らしく、海中にさらわれると攫われた人も怪魚人になるという。慌てて逃げだす主人公。果たして無事逃げ切れるのか?! 【舞台や世界観、方向性】 やたらお腹の空く人たちの出てくる物語。三話の時点では、その理由は分からないが、なにか事情がありそうである。(理由は五話で明かされる) この物語には魔法士というものがいる。魔法と言えば呪文や魔法陣などにより、決まった何かを発動したり、召喚したりするイメージだがこの物語では想像こそが力に繋がると言っても過言ではない。(詳しくは作中にて) 【主人公と登場人物について】 白身魚の揚げ物が好きだった16歳の主人公は、怪魚人と戦ったことをきっかけに、しばらく白身魚の揚げ物を見たくない状況に。 怪魚人から逃れようと街中を走っていた主人公が出逢ったのは、自称エライメガネ男。警官のような恰好をしているにも関わらず、主人公と共に逃げていく。どうやら戦うのは自分ではなく部下らしいのだが、その部下に嫌われている模様。話しが進むと明かされていくが、彼を嫌っているのはどうやら直属の部下だけではないようである。 【物語について】 自称えらいメガネ男に謎の薬を渡され、あることを犠牲に強くなった(?)主人公。戦うスタイルは肉弾戦ではない様だ。翌日何とか学校へ行くことはできた主人公だったが、いくら食べてもお腹が減り眠気が収まらない。宿屋である自宅へ帰宅すると、一般常識とはかけ離れた格好をした女性がいた。それは昨日戦闘中に出逢った、自称エライメガネ男の彼を嫌っている部下であった。 彼女曰く、”しっかり食べないと死ぬわよ”。これは一体どういうことなのか?    主人公の身体に起きている異変とは? 局に案内してくれるという彼女について行った先は、ヴェルナスタ特務局、魔法(アルテ)の専門部隊<赤い頭(テスタロッサ)>という所であった。自称エライメガネ男はそこの局長だという。ここで主人公が犠牲にしたあることについて詳しく判明するのである。脳を支配されてしまった主人公。これは天国なのか? 地獄なのか⁈ 【良い点(箇条書き)】 ・お腹がすく理由が分かると、思わず”食べないと死ぬわよ!”と言っていたアーティスティックスイミング(元シンクロ)を思い出し、同じ運動力(消費エネルギー量)なのかと想像した。 ・自分自身が戦うスタイルではないというのは観たことがあるが、自分の理想や煩悩が形になるスタイルは面白く、その原理に納得。 ・初めはどうなることと思っていたが、主人公と先輩の間で信頼関係が築かれていく様子が良いなと感じた。 ・二章では友人の視点から語られていくが、年相応らしい、無力な自分自身や周りへの葛藤が手に取るように分かり、辛いなと感じた。 ・一章を読んでいる時は笑い主体の物語だという印象であったが、人はそれぞれ抱えているものがあり、主人公だけでなく別な人物にもスポットをあてているのがとても良いと感じた。 【備考(補足)】17ページまで拝読。 【見どころ】 一章では、主人公と戦闘で主人公の相棒になる人物(?)、そして先輩がメインになっている。その中で、戦いの仕組みや組織のシステム、国のことなど世界観についてわかって来る。二章になると、友人の視点から主人公の人物像が更に詳しく明かされ、友人の抱えていることも明らかになる。 人とはどんなに仲が良くても、本心が見抜けるわけではない。友人が主人公に対しどんな感情を持っているのか、どんなことを抱えているのか、それは友人の視点でないと分からないと思う。 他人の芝生は青いと言うが、主人公に対し憧れや嫉妬心を抱いてしまう友人は、主人公の大変さは知らない。知らないからこその疎外感もあるだろう。視点の切り替えにより、そういうものを表現できるのは凄いなと感じた。二章のあらすじを読むと、この友人は利用されてしまうことが分かる。そして、どうやら一話での敵が仲間になるようだ。この先の展開は読了部分の時点では分らないが、友人が自分自身の抱えているものとどう向き合い、乗り越えていくのかも見どころの一つだと思われる。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  この先彼らがどんな怪人に出逢い、また成長していくのか。その目で是非、確かめてみてくださいね。おススメです。

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crazy's7

【完結】邪教徒召喚 ー死を信奉する狂信者は異世界に来てもやっぱり異端ー

酔狂とも言える主人公の変貌ぶりに畏怖するものの、彼の魅力に目が釘付け!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ハイファンタジー 主人公は待望の死と同時に異世界に召喚されてしまった。死を救いと信奉していた彼にとってそれは冒涜であった。しかし彼を召喚した女性は”生きたいように生きろ”と告げる。知らず知らずにチートスキルをつけられ、簡単には死ねない彼は、いつしか周りに恐怖を感じさせ、魅了していく。だが本人だけがその事に気づいていないのであった。 【物語の始まりは】 気がつけば、終わりの世界に居た。真っ暗な場所であり、全く身動きができないまま椅子のようなものに座らされていたのである。そんな彼に話しかける女性。その様子などから自分が死んだことに気づく。死を救いとして信奉する彼は待望の死と同時に召喚されてしまった。怒りをあらわにする彼に女性は告げる。”この転送は死ぬ前から決まっていた”と。そしてこれから異世界に送られる彼に”あなたの自由に生きて欲しい”と。果たしてどうなる?! 【舞台や世界観、方向性】 慟哭(どうこく)悲しみのあまり、声をあげて泣くこと。 魔法の習得方法にオリジナル要素がある。オリジナルではあるものの、凄く分かりやすく馴染みやすい。 異世界の舞台は多く見られるスタイルの一つで、現代社会のように身元の証明などがなくても働くことの可能な世界。 魔法やモンスターが存在し、この世界ではギルドで依頼を受けたり、貴族に雇われて戦ったりと、武器や防具の需要も高く彼らは決して働き口がなくてというわけではなく、生計の為にその道を選ぶ人も多そうである。活気に満ちている印象。 【主人公と登場人物について】 主人公は、死は人を救うものだと考えているようだ。 人に平等に訪れるものでもある。 一話にて、不本意な異世界召喚を受けた主人公。死を崇拝している為、自分自身が死に向かって進む暗い物語なだろうか? と想像したが全く印象は変わる。主人公はとても聡明であり、”自分を他人からどのような人物だと見せるか”という技術も備えており、交渉なども巧い。冷たく淡々とした流れなのかと思っていたが、人とのコミュニケーションの中で”戦略”も感じさせる。情報を得ながら思考していくのだが、とても興味深い。異世界で何をするのか? 自分の望みを叶えるには何が必要なのか? 彼の思考部分に魅力を感じる物語である。 宿屋の少女が何でも素直に信じてしまうのが面白い。 【物語について】 主人公が再び目を覚ました時、見慣れない場所にいた。恐らくそこが異世界。まったく知らない世界に放りだされた主人公だったが、天使たちの計らいにより、安宿に30日の宿泊が用意されていた。主人公はそこの宿の少女から、この世界について知識を得、街の散策へ。 街を散策していたところ、路地から言い争う声が聞こえた。ここで彼は殺人を起こすのだが、この場面により彼の思想や殺害の仕方などが明かされていく。 この物語は、主人公自体に魅力を感じる。死を救いとして信奉ということから、暗い人物をイメージしていたがコミュニケーション能力が非常に高く、物腰は一見柔らかい。そしてビジネスマンのような礼儀正しさもあり、会話は非常にナチュラル。”普通の人”に見えるのである。 全体的に世界観などの説明が分かりやすく、比喩表現が巧いので理解しやすい。建物や場面、登場人物などが想像しやすい物語だと言える。 【良い点(箇条書き)】 ・世界観とか流れが凄く好きである。特にギルド一階が食堂な理由や、相席について。知らず知らずに殺人鬼と相席。想像しただけでも怖いが、面白いなと感じた。 ・主人公のバランスが良い。殺人鬼であり死を信奉しているが、常識人というのが適しているのか分からないか礼儀正しい。コミュニケーション能力が高いという意外性。 ・主人公は強いわけではなく怖い人間というところが、戦闘を含む物語として斬新である。 ・主人公は”死”について過剰反応する。まるで人が変わったかのように。そして空気を読まない。コメディではないとは思うが展開が面白すぎる。 ・狂気の表現の仕方が巧い。取り込まれそうである。 ・勝手にチートスキルをつけられ、気づかないというのも斬新。 【備考(補足)】12話まで拝読 【見どころ】 主人公に魅力を感じる物語。彼の語りには吸い込まれそうであり、時々危なげでもある。死を救いと信じて疑わない主人公。その考え方には矛盾はあるようだが、誰彼構わず殺戮するような物語でもない。 悪人を死をもって救うという方向性なので、ハラハラする場面はあるものの胸糞が悪くなる展開は少ない。そして彼はひたすら我が道を行く人物でもあるのだ。気づけば彼を畏怖し、魅了され、目が離せなくなるというのも頷ける。彼は普段は人好きのする話し方や物腰であるにもかかわらず、空気を読まないのである。その事が無用な争いを産むが、結果的に彼の想い通りになっていく。 知らず知らずのうちに周りが巻き込まれていくという物語だと感じた。 扱っているモチーフやなテーマは暗いように感じるが、笑いが止まらない場面もあり、コメディだっただろうか? とキーワードを見返してしまうほど。真面目にズレているというのがこんなに笑いを誘うとは。かなり斬新だなと感じた。 彼は”死”に対する冒涜には人が変わったように過剰反応する。それは一流の冒険者を怯ませ、恐怖に陥れるほどに。普段穏やかな人ほど怖いというのを実感できる場面も多々ある。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  主人公は果たして野望を達成できるのだろうか。その目で確かめてみてくださいね。おススメです。

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crazy's7

幸福の国の獣たち

異国情緒、ラブロマンス、冒険と成長の物語を楽しみたい方に

動物の姿をした神々が住む幸福の国、アンハナケウを目指して、超ポジティブな少女ララキと、しっかり者で倹約家なミルン、謎を抱えるお嬢様スニエリタの三人組が旅をする……というのが前半のお話。仲間と共に旅をし、試練を乗り越え成長していく王道ファンタジーが展開されます。 舞台となる世界には、アジア系の国やヨーロッパ系の国、少数民族の文化圏も存在し、多彩な文化や宗教が異国情緒を演出しています。加えて差別問題などの暗部もちゃんと描かれており、歴史もしっかり作り込まれています。また、道中で行われる資金調達(真っ当な方法もそうでない方法もあり)の場面では、キャラの仕事中の姿を通して、世界をより近い視点から見られます。 ストーリーや舞台だけでも、既に魅力溢れる作品ですが、キャラがさらに鮮やかさを加えています。旅する三人組はもちろんのこと、三人に関わる人々や、動植物の姿でありながら人間臭い神々、美しい紋を描く召喚魔法・紋唱術で呼び出す「遣獣」という動物たち、そして敵対するキャラまで、際立つ個性を持つ面々が登場します。 丁寧かつ共感を呼ぶ心情描写がなされているため、キャラを身近に感じられると共に、肩入れすること必至です。彼ら彼女らが織り成す恋愛模様も見所で、人間同士はもちろん、動物の神々同士や、人間と神の間にも恋が芽生えており、様々な恋をニヤニヤしながら眺めてしまいます。 登場人物の中でも特に目を奪われてしまうのが、主人公の一人であるララキ。話が進むに連れて暗い背景が明らかになっていく彼女ですが、持ち前というか養われた明るさで、自分の事情や降りかかる災難を物ともしません。他者を大切に思い励ましたり、好きな人について楽しげに語ったり、恐ろしい神相手に親しげにしたりと、賑やかで可愛らしく、愛さずにはいられない女の子です。 後半では、前半から示唆されていた、神々のうち一柱の裏切りによって展開が急転。絶望的な状況を打破すべく動く神々と、協力することとなった三人組それぞれが活躍する内容となっています。油断を許さない緊迫の状況が続き、時に駆け引きを交えながらも、立ち向かうキャラたちの姿が眩しく輝いています。恋愛事情も加速するので、そちらからも目が離せません。 ぜひ、異世界の旅を楽しみながら、ララキ・ミルン・スニエリタの成長を見届けてください。最高のハッピーエンドを掴む三人の姿に、幸福を分けてもらえること間違いなしです。

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葉霜雁景

灯 不器用父さんの反省記

その時が来た時、後悔をしないために、どうあるべきかを考えさせられる

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ドラマ 休日の買い物中に胸が苦しくなり倒れ、急死してしまった主人公が霊となり、家族の様子を眺めながら現在や過去に想いを馳せていく。その中で人生を振り返り、反省や後悔なども綴られ、教訓ともなる物語。 【物語の始まりは】 自分の死を客観的な視点で見るところから始まっていく。死後、残した家族を眺める日々が始まった。彼はずっとこのままなのだろうか? 後悔を抱えながら家族を見つめる父の物語。 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 残した家族を見つめながら、子供たちの成長を見つめたり自分が子供だった時のことなどを思い出し、後悔したり。 【主人公と登場人物について】 主人公には二人の父がいる。育ての親と生みの親というものである。 三人兄弟の一番下で、自分の幼い頃に両親は離婚。良い年ごろになってから父に再会することとなるが、その時に父についての話を聞くことになる。 主人公にとっては育ての父のほうが父親なのだという印象。 【物語について】 主人公は亡くなってしまった為、人と会話したり触れ合うことはない。なので、モノローグで語られていく。タイトルにもあるように反省記である。妻や子供たちを見ながら、生きている時には出来なかったことに気づき、反省を重ねていく。子供たちは妻の判断により、主人公が死んでしまったことを知らない。どうやら子供たちには何かが見えてはいるようだが。 主人公が亡くなって直ぐは、妻が大変な想いをしているようで鍵をかけ忘れて寝てしまい、主人公が心配するような場面も。 亡くなった後に家族の様子が見られるということが実際にあるのかは、まだ生きているので分からないが、彼の気持ちには共感することが多い。 亡くなってしまった人が主人公ではあるが、生きている今を見つめ直すきっかけになる物語だと感じた。生きていた時の教育への在り方。子供への接し方、親に対しての想いや後悔。死んでしまってからでは遅い。日々後悔しないように生きていかなければ、と思わせる作品である。 【良い点(箇条書き)】 ・簡単には語ることのできない、想いの詰まった人間ドラマ。 ・自分の人生において、きっとこれから起きるであろう後悔を見ることができる。 ・涙なしでは読むことのできない作品である。 ・もし死んでしまい、客観的に家族を見ることができたなら、こんな風に考えるのだろうなと感じる。 ・子供や妻へだけでなく、自分の親に対してもいろんなことが語られていく。 ・父というのは親として微妙な位置にあると思う。それがとても分かりやすい物語でもある。 【備考(補足)】アイデンティティー3 まで拝読。(P15) 【見どころ】 死んでしまうとこから始まっていく物語。主人公は子供にとっては父であり、妻にとっては夫、母にとっては息子となる。それは当たり前の関係ではあるが、その三方から語られていく物語である。父としての想い。夫としての想い、そして息子としての想い。死後、三つの立場から反省や感謝、後悔。思い残したことなど。見ていることしかできない彼は、時にもどかしさなども感じていく。 自分の人生を振り返りながら、どういうことが親不孝なのか。子供とはなんなのか? 大人とはどういうことなのか? も考えさせられる物語でもある。主人公は決して裕福な暮らしをしていたわけでもなければ、真面目に生きてきたわけでもない。そういう過去があるからこそ、死んでから反省する部分があり、今さらながら後悔することが多いのだ。人間は、どんなに真面目に生きようとも裕福だろうと、後悔のない人生はないと思う。だが日頃から人生を振り返るということもまた、ないのではないだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 人生についてじっくりと考える機会の得られる作品だと感じます。おススメです。

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crazy's7

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