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ジャンル:ファンタジー

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セカイの果てのハテまでキミと共ニ誓ウ

記憶を失った二人が再び出逢う時、それはこの国にとって光となるのだろうか?

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ハイファンタジー 方角により一定の季節しか訪れることのない大陸が舞台。唯一四季の巡る中央が一番の権利を握っていた。その中央の王弟陛下は中央四将を兼ね戦地に赴いていた。一通の手紙を携えて。それはこれから始まる戦いの序章に過ぎなかった。 【物語の始まりは】 他国への侵略から始まっていくようだ。主人公の受けた命は拠点を制圧(受け渡しを求め)をし敵の総大将に一通の手紙を渡すところから始まっていく。その後記憶を失う経緯が明かされていき、本編はその二年後となる。果たして約束通り、二人は再会できるのだろうか? 【舞台や世界観、方向性】 方角により一定の季節しか訪れない大陸。 唯一全ての四季が巡るのは中央のみ 群像劇であり、W主人公。 中央の現王は慈悲のない人物であり、貧富の差が著しい。 【主人公と登場人物について】 主人公の一人は中央の国の王弟殿下であり、最高戦力〝中央四将〟の一人。 魔力を持ちながらも魔法を使うことができない。 【物語について】 前述したように、他国との戦いから始まっていく。自分の任務を果たした彼は、敵の総大将に手紙を渡すが内容はこの時点では明かされていない。こののち、発端である二十日前へと遡る。そこで主人公の一人である王弟殿下が見たものは信じがたいものであり許されるものではなかった。ここではある実験が行われていたようだ。 そこに囚われていたのは、北の国の王女。王弟殿下は彼女に助ける旨を伝え一度、その場を後にしたのだった。彼女の視点から囚われた時のことについて、のちに明かされる。 この物語は、王女を救い出すことがターニングポイントなのかも知れない。 主人公にこの時告げられた真実、そして彼女を守るために犠牲にしたもの。兄が守りたかったもの。そして彼が犠牲にしたものとは。果たして王弟殿下は再び王女に巡り会うことができるのだろうか? 【良い点(箇条書き)】 ・知らないということですれ違いを生んでいる。その為、読み手はかなりハラハラしたりもどかしさを感じたりする。(兄弟について) ・細かい世界観設定が為されている。少し登場人物は多く感じるが。 ・主人公が記憶を失うことになった経緯が丁寧に明かされている。 ・その後の展開については余計な部分がなく、本題に入っていく。 ・魔法に関しての設定が特殊である。オリジナリティを持たせている。 ・戦闘にて、この物語オリジナルの部分(魔物の生態や魔法などについて)が明かされていくが分かりやすい。 【備考(補足)】12話まで拝読。 【見どころ】 兄である若き王の心情を知らない主人公、知らないからこその二人のすれ違いも見どころの一つだと感じる。しかし仮に知っていても、主人公は同じ道を辿ったに違いない。それまで兄のすることに対し、非道に感じても従っていた主人公。彼はあるものを目にし、彼を裏切ることになる。 主人公のターニングポイントは、ある王女との出会いにあった。彼は彼女を救うために、他国との戦いで相手国の拠点を制圧した後、その国の総大将にある手紙を託す。その内容は後に明かされていく。彼女を救うためには兄を裏切らねばならず、犠牲も払わなければならなかった。その中には罪のない一般人も含まれた。主人公は彼女のを救うために記憶を犠牲にし、彼女は別な理由で記憶を失う。再び巡り会えることを信じて。 二年後、少なくとも自分の置かれている立場についての記憶を持っていると思われる主人公は、自分の国と敵対する立場にいた。敵国の王弟として恨んでいる者もいるだろう。しかし彼の信念は揺るぎないものであった。 この先、彼らに待ち受けているものとは。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この物語の結末をその目で是非、確かめてみてくださいね。おススメです。

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crazy's7

訳ありすぎる伯爵子息の運命は、「救国の英雄」?〜主を喪った自殺志望の伯爵子息(騎士)が愉快な仲間たちと腐敗しまくった帝国を救うまで~

互いに何かを抱えた二人が出逢い、協力し合ったその先に光はあるのだろうか?

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ハイファンタジー 忠誠を誓った主である皇太子を亡くして以来、自殺未遂を繰り返すようになった主人公は、療養という名目のもと診療所へと厄介払いされた。そこで出逢ったのは何かを秘密を抱えているように見える商人であった。彼の秘密が明かされ、協力を申し出られた主人公。果たして彼らの進む先とは……? 【物語の始まりは】 主人公が忠誠を誓った皇太子の死の場面から始まっていく。どんな理由で死に至ったのかは分からないが、主人公は自責の念に苦しめられ取り乱していた。そして自殺未遂を起こすのである。その後別な人物の視点から、彼が村の診療所に世話になるまでの経緯が明かされていくのだった。 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 あらすじにはシリルメインのように感じるが、診療所で出逢うルーカスがメインとなって進んでいく。二人とも、暗い過去を背負っているようであり、その詳細については後程明かされていく。 王家の事情が、込み入っている状況である。 【主人公と登場人物について】 この物語群像劇のようである。自分が忠誠を誓った皇太子の死により、自害したいと望む主人公。それを取り巻く人間関係。主人公の一人シリルは、村で暮らし彼らと接するうちに、人間らしい感情を持っようになる。 主要の三人はそれぞれ抱えているものがあるようだ。 【物語について】 本編に入ると、主人公のシリルではなく村で暮らすルーカスという青年の視点から語られていく。どういう経緯で彼がここへ来たのか? 何故この診療所に世話になることになったのかなど。彼は貴族であり、正直ルーカスは彼がこの診療所に来ることには反対していたようだ。それでも貴族の命に従わなくてはいけないのが平民なのだろう。 それから数か月後、生活に慣れた彼らは初めの頃よりは打ち解けたようである。そんなある日、教会へ訪れた彼らはある事件をきっかけに関係が変わっていく。その後はルーカスが何故シリルに協力を申し出るのか? 彼の 仕事はどんなことなのかそのいきさつが語られていくことになる。序盤のメインはルーカスとなっているようだ。 【良い点(箇条書き)】 ・世界観や登場人物それぞれに背景があり、それについて詳しく語られている。 ・説明文が多めだが、それぞれにドラマを感じる。そんな彼らがどのように協力し合っていくのか? 興味深い。 ・登場人物それぞれに個性があり、性格の違いなどもはっきりしている。 ・見えない確執を感じ、人間らしさが持たされている印象。 ・群像劇であり、主要人物以外の視点からも物語が描かれており、謎な部分が興味深い。 ・舞台設定、土台となっている国の事情が込み入っていて面白いと感じた。 【備考(補足)】第14話 【見どころ】 この物語は主にシリルとルーカスの視点から語られていく。物語が進むとどちらの割合が多くなるのかはわからないが、前半の方は主にルーカスの視点で語られているように感じた。シリルは自分の事情を話していない為、余計そのような印象を受ける。シリルは初め、何らかの事情によりルーカスを信用していないような素振りもある。後にルーカスが何のためにこの村にいるのか? 本来の目的は何なのか明かされていく。その上で、シリルに協力を申し出るところから、物語は別な顔を見せてくように感じた。 序盤ではルーカスについての背景が詳しく分かっていく。彼に関係する事情については伏線も多く、彼が決して幸せな人生を歩んでいるわけではないことが分かってくる。恐らく物語に大きな動きがあるのは、この村を出てからだと思われる。途中、別視点での一場面で気になる言葉も。一体シリルに隠された、彼も知らない真実とはなんだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 序盤では謎の多い物語。果たして主人公たちは腐った帝都を正すことはできるのだろうか? おススメです。

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crazy's7

物語終了課

笑い、面白さ、感動、驚き、閃き、そして学びの詰まった物語!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ファンタジー 未完の物語は時々暴走する。それは一般人には知らされていない真実。それを食い止めるため架空の公務員、『物語終了課』の人々が活躍する物語。主人公は仕事以外にもいろんな難題に直面していく。 【物語の始まりは】 物語終了課がどんなところでどんな仕事をしており、どんなタブーとルールがあるのかが明かされるところから始まっていく。 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 簡単に説明すると、未完の作品を強制終了させる仕事が物語終了課。 しかしそれにはルールが存在する。例えば昔話によくある”めでたしめでたし”で終わらせてはいけないなど。 仕事が山積みなのだろう、10ページ以内に終わらせているものがほとんどで、主人公曰く”物語が好きな人はこの課に向かない”ようである。その理由は作中にて。納得の理由である。 ポメラとは……キングジムが製造販売するデジタルメモのことらしい。商標登録されている。この課では4つのアイテムを常時携帯して置かねばならないようだが、その内容が変わっている。 未完作品は時々暴走する。 クラムボンとはなにか?  宮沢賢治の短編童話「やまなし」に登場するもの。何を指すのかは判然としない。(Wikipedia調べ) 【主人公と登場人物について】 物語終了課は架空の課であり公務員のようである。 主人公は文部科学省の下、地方文化局の物語終了課の係長。 物語を強制終了させるお仕事をしているが、人情味があり優しい人でもある。 【物語について】 主人公の所属する課に新人が入り、彼女に仕事を教えるところから展開されていく。彼女は物語が好きらしく、事前にこの課についていろいろ下調べ済みのようだ。だが恐らく、彼女の知らないことは存在する。 主人公が新人への説明の最中に問題が発生。その理由こそがこの課の存在意義であり仕事内容の一つでもあるようだ。つまり何故、未完の物語を終了させる必要があるのか? ということ。 一話での面白いところは、プロットの立て方をミスすると自分の首を絞めるということが改めて学べるところである。コメディではあるが、創作をしている人たちにとっては共感を得ることも多いだろうし、教訓にもなるのではないだろうか? ラストに悩むという人は数多くいると思う。それこそ、何処までいっても終われない、気づけば100万文字。このままでは200万文字も行きそうなど。終れない理由、終わらせるためにはどうするべきだったのか? を学ぶこともできるコメディだなと感じた。その上、かなりの知識がないと書けない物語でもある。全体に笑いながら創作について学べる作品。 【良い点(箇条書き)】 ・設定が細かく、縛りがあるのが面白い。 ・コメントを見ていると、みんなで頭を使うという方向に行っているのが面白いと感じる。作品を読んでアイデアが湧くというのは、正に物語を書こうとする原点。通常物語というと読者向けだが、作家向けでもあるというのは珍しいと感じた。 ・物語の主人公と話すということは、なかなかないと思う。物語の中に入るとはどういうことなのか? が体験できる作品だ。 ・創作論も学べる物語である。 ・主人公の思考を辿り、一緒になって思案に耽る物語というのは、ミステリーではよく見かけるがコメディを含む物語では珍しいと感じた。 ・物語自体の設定が活かされているので、無茶な終わり方ができないというのも面白いと感じた。 【備考(補足)】9話まで拝読 【見どころ】 この物語は、一見物語を終わらせる側主体に感じられるが、とても奥が深く”物語の主人公にとっての幸せとは何か?”を考えさせられる物語である。それはきっと、本当の意味でのハッピーエンドなのだろう。物語とは設定や人物の背景、世界観などによって作者が任意で考えているのとは別に、ナチュラルな人生というのが存在すると思う。 例えば、異世界転移した人物が、そこに居たいのか? それとも戻りたいのか? 性格や境遇によって違うなど。作者というのは、自分の作り上げたシナリオ通りに物語を進めていく。しかしもし、登場人物に自分の意志があったなら、その意思を無視している物語も存在するはずだ。それはすなわち、設定に対して不自然な物語ということ。 物語においてのリアリティとは、舞台や設定に対して作られるものである。違和感が生じたら、不自然さがあるということ。そんなことを改めて考えさせられる作品でもあるし、物語を紡ぐということに責任を持たなければならないということにも改めて気づかされる。笑い、面白さ、感動、驚き、閃き、そして学びの詰まった物語という印象。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? おススメです。

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crazy's7

王の剣(つるぎ) 〜冷血の雪姫と呼ばれるドS王女に首輪を付けられた主人公の逆転譚〜

主人公の記憶に隠されたこの国の真実とは?!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ハイファンタジー 舞台は皇歴1024年。この国では1000年前に英雄・初代王の剣は魔神・天修羅を倒し、大陸に平和をもたらしたとされている。主人公はその物語を母から読み聞かせられ、自分も英雄になりたいと夢を抱いていた。しかし、ある時事故で記憶を失ってしまう。治療により夢を抱いてきた記憶を思い出し、初代王の剣が使った刀が祀られている神社へ向かうのだが……! 【物語の始まりは】 主人公が母より、物語を読み聞かせして貰う所から始まっていく。まだ子供だった主人公は読み聞かせてもらった絵本により英雄になりたいと夢を抱く。だが大人になった主人公は英雄になるどころか……! 【舞台や世界観、方向性】 皇国が唯一この大地を収める国であり、その統治は1000年以上続いている。 『王国記』王子と剣士身分の違う二人が協力し合い、国に平和を取り戻すまでの物語であり史実のようだ。 妖も存在する世界。 この物語は両サイドから語られており、主人公の境遇や過去については両視点からわかって来る。 【主人公と登場人物について】 本編に入ると主人公は21歳へと成長。何か事情があって記憶を失ってしまっているようである。 記憶を失った主人公ではあるが、近所の人や家の者との関係は悪くはない。 門……見た目は女性のように美しい男性で子供たちに剣術を教えている。主人公にとっては記憶を失った自分に色々と教えてくれる恩師である。 【物語について】 プロローグの後21歳へと成長した主人公は、記憶を取り戻すための治療を受けているところから展開されていく。何故記憶を失ってしまったのか? 冒頭の方ではまだ理由は明かされてはいない。記憶の一部は取り戻せたようなのだが、あまり嬉しそうではない。彼にとっての恩師曰く、記憶が戻った時の方が落ち込んで見えるらしい。その日に題材を聞いた恩師は、主人公に外で授業を行おうと別荘の外へ連れ出すのだった。 建国の歴史と関係のある刀預(とうよ)神社。それは二人が現在生活をしている市に存在している。そこへ二人が向かうと不自然な人だかりができていたのである。この物語では、記憶を失った主人公と共にこの舞台の背景や設定について学ぶことができる。そこである事件が起きてしまうのだが、同時に主人公がある記憶を取り戻したきっかけともなっている。主人公たちは、この日たまたまここに来たため、巻き込まれ王女殿下に協力することになる。まだ部分的にしか記憶を取り戻していない主人公だが、どう関わっていくことになるのだろうか? 【良い点(箇条書き)】 ・読者というのは、物語に対して無知な存在である。ファンタジーを含む物語での難点は舞台設定が細かければ細かいほど説明が多くなるところである。この物語では主人公が記憶喪失な為、教わるという形でこの世界のことを学んでいく。それは読者にとってもわかりやすいスタイルとなっている。 ・プロローグが何処に繋がるかは、物語によって違う。この物語では主人公はどうなってしまうのか? という謎を残したまま始まっていくが、意外な展開でその先に繋がっていく。 ・誰が正しくて誰が間違っているのか? 物語が進むにつれこの国の真実に近づいていくのも面白い。 ・主人公の記憶に鍵があるのではないか? と先の展開が予想できず気になる。 ・疑念を抱かずに読み進めてしまったが、後から伏線に気づき驚かされる。 【備考(補足)】22ページまで拝読 【見どころ】 この物語は国家と反逆者、どちらが敵で味方で、どちらが正義で悪でという単純な物語ではない。主人公の失った記憶に大切な何かがあり、そこに真実が隠されているように感じた。物語が進むと明かされていくが、主人公が記憶を失った経緯を考えると、もしかしたら回避の出来るものだったのかも知れない。しかし彼の能力はレアなものであり利用される可能性はあった。結果失敗に終わったということである。冒頭の方では明かされてはいないが、主人公は想像以上に長い間の記憶がなく、思い出せるのはその事件より以前のことだけのようだ。そして彼が真に知りたいことが、真実や核心に繋がる可能性はある。恐らくそれは、これから徐々に分かって来ることなのだろう。伏線が散りばめられており、謎のめいた部分がどういう形で明かされていくのかも見どころの一つである。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 記憶を失くしても、英雄になりたいという気持ちを持ち続けた主人公。彼の記憶からどんな真実が明かされていくのだろうか? この先の展開をその目で是非、確かめてみてくださいね。おススメです。

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crazy's7

東京メイズ・ウォーカーズ! ~黎明期のメイズ受託業者達~

笑いと感動と変わりゆく世界。主人公は世界を救えるのか⁈

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ファンタジー 高校最後の思い出にと親友と3人で行った先のキャンプで、主人公の親友が行方不明となった。親友の失踪から8年後。世間は突如出現したメイズや感染症の影響などにより不況の真っただ中であった。主人公はブラック企業に勤めていたが、バイトテロのせいで失業してしまう。生活費を抑える為、近くのスーパーに寄った帰り道、主人公は不思議な空間へ落ちてしまうのだった。そこで主人公が見たものとは……? 【物語の始まりは】 主人公は大学受験を控え、親友たちとキャンプに来ていた。親友二人は惹かれ合ってはいるもののなかなか進展しない。リア充爆発しろと思いつつも、進展しない二人に肝試しを持ちかける。もちろん背中を押すためだ。二人の進展を願い、肝試しに送り出した主人公。しかし自体は急展開を迎える。なんと親友が行方不明になってしまったのだ。まるで神隠しにあったかのように。 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 2020年のリアルな社会にファンタジーをかけ合わせた舞台という印象。 ブラック企業、バイトテロ、感染症による不況。そこに加えて架空の要素メイズ。もしこんな世の中になったら、大変である。 【主人公と登場人物について】 メインとなるのは、主人公と行方不明になる親友。 舞台となる2020年より8年前に親友は主人公が提案した肝試しによって行方不明となる。その8年後、彼の葬儀が行われ形見分けとして受けとった鏡により、彼とやり取りをすることとなる。彼から聞いた話は異世界の話しであったが、どうやらこちらの世界との共通点もあるようで? 【物語について】 親友失踪から8年後。新総理となる人物からこれまで世界に起きたことについて語られていく。メイズとは何か。どのようにしてできたのか、調査の結果など。現在の時代背景明かされていき、主人公の視点へと戻る。 この物語の舞台は現代の日本にファンタジー要素をかけ合わせたもののようである。社会問題や現在置かれている状況などと被るので、想像しやすい世界が土台の印象。 主人公が8年前に行方不明になった親友の葬儀で形見分けで貰った(正しくは主人公宛てではないのだが)鏡を通じ、その親友とやり取りをするところから、物語は大きく動き出す。謎の穴、メイズと呼ばれるものと似たようなものが、彼の世界にも存在したのだ。しかし、主人公がそのメイズについて知る情報はまだ少ない。しかし親友は異世界で勇者と大賢者を兼任し、「魔坑」と呼ばれる存在を討伐した人物。この世界に光を齎す希望となるのではないだろうか? 期待が高まる展開だ。 【良い点(箇条書き)】 ・どんな風に現代とファンタジーを融合させているのだろうか? と思ったらとても面白く巧い融合の仕方をしている。異世界召喚をこういう風に使うのか。と感心。そもそも神隠しも異世界転移や異世界召喚と同じ考え方だよなあと改めて思った。 ・法律に関して、作る側と実際に体験し良いところ悪いところを世間に公表する側、そして世論の三方向から描かれているのも面白いところであり、リアリティを持たせていると感じた。 ・途中までは硬派(?)路線に感じる物語なのだが、ハム太が出始めた頃から笑いが含まれていく。 ・考え方がまとも過ぎて面白いと感じる。(11話より) ・妹が世間知らずで、兄がそれを何とかしようとするが、妹が空気を読めない場面での田中さんが熱い! 感動した。 ・メイズに行くことになる伏線が……(笑) ・表現の仕方がとても巧い。 【備考(補足)】15話まで拝読 【見どころ】 とにかく構成が良い。真面目な部分と笑ってしまう部分のバランスもとても良い物語。法律などはよく考えられており、何故今の時代を舞台にしたのかの説得力もある。必然性で成り立った設定だと感じた。 伏線が綺麗に回収されていく様も素晴らしい。そして世間は狭いという言葉がぴったりなほど、登場人物に繋がりが持たされているのも面白く、いろんな形で何度もピンチは訪れるものの巧い具合に切り抜けていく。主人公は真面目で一般的な人物だと思われる。常識を持ち、余裕があればサボりたい気持ちも起こる、面倒は避けたい、とても人間らしい人物。そして、彼の周りの人物はとても個性的だ。 物語は、メイズが出現しそのれに関しての法律などが語られていくところから、現在の状況が明かされていく。その為硬い話なのかと思いがちだが、リアリティを持たせた物語であり笑いも多く含まれる。ホントにこんなことが起きているのではないかという臨場感や錯覚をおこさせる物語。法律の説明などについては多少わからなくても、ついていける上、楽しめる物語である。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  主人公はメイズの中でどんな成長を遂げていくのか? 世界はどうなっていくのか。是非その目で確かめてみてくださいね。おススメです。

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crazy's7

人類の中“では”最強の軍人、異世界を調査する

笑いあり、涙ありのヒューマンドラマ。主人公に惚れます!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ハイファンタジー 決断の末、パーティーから抜けた主人公は異世界から転移した軍人。お金を稼ぐために受けた依頼先で、道に迷っていた少女に出逢う。一度は行き先を教え別れた二人だったが、何故か数日後再び道に迷っていた彼女と再会する。そして少女の事情を知った主人公は彼女に過去の自分を重ね、面倒を見ることにしたのだが……! 【物語の始まりは】 主人公が性格の不一致という理由で、パーティーから抜けることを宣言するところから始まっていく。抜けたのは良いが、主人公は一文無し。その為ギルドへ向かい、依頼を受けることに。 どうやら主人公は異世界から来たらしい。一か月間、文無しでも生活の出来たという経験を持つ、サバイバル精神を兼ね備えた人物。 なんだか面白いことになりそうな予感?! 【舞台や世界観、方向性】 ・パラミリタリーとはなにか? 準軍事組織 - 国境警備隊、沿岸警備隊、国家憲兵など、軍隊と警察との中間的な組織。民兵 などを指したりもする様だ。(web調べ) ・異世界転移者である主人公の物語。 ・魔法なども存在する世界が舞台となる。 ・かなりシビア。主人公は強いが、だからと言って稼ぎまくっているわけではなく、サバイバルが日常のようである。 ・他の住民はこのようなことはなさそうではあるが、主人公は食べられる魔物を狩って食べ、生計を立てていることも?! 【主人公と登場人物について】 主人公は一か月前に異世界転移した男。あるパーティに所属していたが真面目な性格が嫌われ、性格の不一致という理由から、そのパーティを抜ける。 お金がなくても何とか食べていけるらしく、食えるモンスターを知っているところも凄い。モンスターを食べてみようと思う人は、あまりいないと思われるからである。誤って毒の含まれるモンスターを食べ、死にかけた経験はあるが現在も生きている。 主人公には壮絶な過去があり、それを乗り越えたからこそ今があるように思う。 【物語について】 主人公の性格や口調によるものなのか、説明部分が面白い物語。食料調達の流れは真面目な解説なのだが、何故か笑ってしまう。 パーティを抜けた主人公はお金がなかったため、早速ギルドへ向かい少し難しいとされる依頼を受ける。その後、食料として魔物を狩っていたところ、ある少女と出逢う。主人公の狩っていた魔物が近くにいたため、逃げたくても逃げられなかったらしい。ギルドまでの道は遠く、彼女の軽装備に不安になる主人公。不本意ながら彼女の面倒を見ることに。 それから二日後、あのまままっすぐ歩けば目的地に着くはずの彼女と何故か再会する。どうやら道に迷った様だ。彼女は天然なのだろうか?  真面目な主人公と天然な彼女のやり取りに笑ってしまう 。果たして、二人はこの後どうなっていくのだろうか? 【良い点(箇条書き)】 ・真面目だが面白い。 ・ロマンス要素がないところが逆に面白さを助長させている。(六から七話部分より) ・主人公がカッコ良すぎる! (理想的なクールさ) ・心理描写が絶妙。温かみよりも任務先行。淡々としているような流れなのに、面白すぎる。主人公に惚れそうである(笑) ・コメディのような面白さがある。(アメリカンコメディを見ているような面白さがある) ・面白いだけではなく、シリアスな部分もあり考えさせられることも多い。 ・ただ強くなっていくだけではなく、謎な部分もあり(恐らくこれからの伏線)何が起こるのか? という興味を誘う。 ・主人公の過去について明かされている部分があるが、彼の人生を感じる。(登場人物に厚み、奥行きを感じる) 【備考(補足)】第17話まで拝読 【見どころ】 性格の不一致でパーティを抜けた主人公が出逢ったのは、パティーに役立たずとして置いて行かれた少女だった。彼女は直ぐに道に迷ってしまうし、前衛ではあるがまともに戦うこともできない。しかし主人公は彼女とパーティを組む。そして彼は彼女が以前の自分と被るから放っておけないのだと気づく。 主人公と彼女の違いは、自分には心の支えである上官や仲間がいたこと。彼は自分が彼女にとってその役割を果たそうとするのだった。 道に迷っていた少女と出逢い一緒にパーティを組むことになるまでは、笑いの多く含まれる物語であるが、彼女が何故一人で迷子になっていたのか? 彼女のパーティーのメンバーがどんな人物だったのか明かされていくと、胸にジーンと来るものがある。全体に主人公の心理が手に取るように分かる物語なので、その時の彼の想いには感動を覚える。ただ任務の為に猛進していくわけではなく、真の温かさや人間らしさを持った人物、それがこの物語の主人公である。彼の言動は読者だけではなく、周りの人の心も動かしていく。笑いだけではなく、感動も呼ぶ物語だと感じた。少女とともに主人公が成長していくところも見どころと言える。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この先主人公たちがどんな危険を潜り抜けていくのか。その目で是非確かめてみてくださいね。おススメです。

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crazy's7

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小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

小説家になろう恋愛連載:119話完結

美醜あべこべ世界で異形の王子と結婚したい!

男性のみ美醜逆転の異世界に美少女イケメンハンター出陣します!

前世で喪女だった後悔からイケメンにガツガツの肉食系女子となった美少女主人公。前世含めて一目ぼれした異形と言われるほどの美少年(前世観)にアプローチをしてさっさと婚約者候補に収まり、誰も寄せ付けないいちゃらぶカップルになります。 外面もよく美少年に目がないですが、自分主観で醜いからと嫌うことはありません。恋愛対象ではなくてもちゃんと人として接する、人として優しい女の子だからこそ素直にその恋路を応援することができます。美少年と付き合うためにしていた善人の外面がよすぎてまわりからは誤解されてもいますが、そこも美醜逆転独特の笑いポイントとして楽しめます。 義理の弟を可愛がったり、不遇なイケメンも多数出てきて、乙女げー系小説っぽい世界観な感じですのでさくさく読めて最後まで一気に楽しめます。 ヒーローにも秘密がありちゃんと後々秘密を打ち明け合って、主人公が面食いなのも全部わかってもらって思いあうラブラブ小説です。 最後までぶっとんだ美醜観によるドタバタギャグが楽しいですし、完結済みなので一気に最後まで楽しめます。 世界観も楽しくもたくさんのキャラクターもそれぞれ個性がありいい人が多く、美醜逆転好きだけではなく乙女ゲー系の愛され主人公恋愛物が好きな人にもおすすめです。

小説家になろう恋愛連載:30話完結

薬師の魔女ですが、なぜか副業で離婚代行しています

恋愛ジャンルになっているが、他者の恋愛に絡んだことを仕事としている物語でヒーローとヒロインの間に恋愛は始まっていない(今後もしかしたら始まるかもしれない? というような匂わせ雰囲気で終わっている)ので、ジャンルタグつけが間違ってる訳ではないが求めていたものとは違う……という複雑な読了感だった。 物語自体はさくさくとテンポよく読めて悪くなかったので、恋愛ではなくファンタジータグであれば気持ちすっきり終えられたのになあ……と思った。