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ジャンル:ホラー

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カッコーの巣を食らえ

かなり強火の苦境にもめげず立ち向かう少年の姿

 壮絶ないじめに遭っていた幼馴染みの女の子を見捨ててしまった少年が、勇気を振り絞って己の過ちを取り返すお話。  オカルトもののホラーです。まつろわぬ〝あちら側〟の存在が出てきて、いろいろ人の世に仇なすそれを、どうにかしようと普通の人が頑張るお話。ただなにより印象深いのはそのハードコアさというか、彼らに立ちはだかる苦難のあまりの壮絶さです。  もちろん怪異の存在そのものやその引き起こす惨禍については言うまでもなく、それらに限らない日常の部分さえも、っていうかだってもう冒頭の意味段落からして「いじめに対する復讐のシーン」なんですからまったく容赦がないです。開始早々顔を切りつけられてのたうつ女生徒を、『床の上で虫みたいに手足を暴れさせている』とさらっと虫けらに例えてしまう、この文章の毛羽立つような重たい黒さ。総じてどこか暴力的というか、漂う不吉さや不気味さにいつも危険な雰囲気の伴う、この火力の高い恐怖感がたまらないお話でした。  普通の少年ひとりに負わせるにはあまりに強すぎる苦難、どう見ても玄人向けの難度設定を、でも臆することなく前へ前へと進んでいく主人公。その動機すら過去の過ちに対する贖罪だったりするので本当に筋金入りです。怪異の不気味さや恐怖感ももちろんあるのですが、それ以上に『そこに立ち向かう主人公』の姿が強く胸を打つ、ひとりの少年の青春と冒険の物語でした。

5.0
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和田島イサキ

私立!!腐理高等学校ゾビ!!!

開幕早々わりと地獄絵図

 生徒も職員もゾンビしかいないゾンビの高校に、正体を隠して通うヒト美さんのお話。  苦労だらけの一日をそのまま活写したような内容で、とどのつまりはコメディです。馬鹿馬鹿しくもあるけど決して気を抜けないゾンビとの日常に、とめどなく悪態を吐きながらも、でもなんやかや適応している主人公。なかなかの苦労人というか不幸な身の上というか、いやもっとまともな高校に進んでいれば済む話ではあるんですけど、でもついつい同情してしまうこのゆるい感覚が魅力的でした。  というかこの作品、実は結構すごいことしてるのでは、と思います。だってこの主人公、周囲の環境や学友らに対して、わりと言いたい放題言ってるはずなんですよ。基本、人の愚痴とか悪口って、どうしてもきつい険のようなものが出てくると思うんですけど、でもそういうのが全然感じられない。普通にゆるくて馬鹿馬鹿しいコメディのノリを貫いていて、その辺りが技というか肝というか、この主人公の人柄があってのこの物語なのだなと思わせてくれます。  やっぱりお話を読む上で一番楽しいのは、これが他の誰でも成り立たない、この人物だからこその物語だと思わせてくれる点。いや読んでる最中は全然意識してなかったんですけど、でもその裏でしっかり物語している、カラッと晴れやかな読後感の嬉しい作品でした。

5.0
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和田島イサキ

ヨウキ・ワイの世界

キャッチコピー通り「悪意」のお話

 夏休みの宿題のため、友人とふたりで美術展を訪れた女子中学生のお話。  百合にしてホラーです。百合にしてホラーなんですけど、どちらかといえばそれはジャンルや形式という面での話で、ごくごく個人的な感想としては、このお話から受け取ったものはそのいずれでもないような感覚があります。百合としての面白さより、ホラーとしての楽しみより、もっと別の強烈な何か。それって具体的に何、と言われると困るのですけど、少なくとも言えることとして、キャッチコピーにもある「悪意」にまつわる何かではあります。  単に理解や共感ではなく、といって嫌悪や胸糞の悪さは細部でしかなくて、それを「考えさせられる」なんて言い方をしてはあまりに他人事っぽくなってしまうのですが、でも本当に。読後、彼女たちの振る舞いや考え方を何度も頭の中でシミュレートして、そこに感じる「わかる」という感覚とそして正解のなさ。実に味わい深いというか、悪意というものを描くにあたって、とても好みのアプローチだと感じました。  確かに悪意なんですが、でも環境がそうさせた面もなくもない。言い訳のできてしまう一番タチの悪い悪意。でも他者にそれを抱かせてしまう側の無邪気な身勝手さも、それはそれでやはり悪意以上に悪質だと言えなくもなくて、そしてそこに一切の結論や答えを出さないまま、圧倒的に不可解な状況だけを残してぴったり閉じてしまう物語。ここがもう本当に大好きというか、こんなに綺麗な構成にできるんだなあと、なんだか惚れ惚れしてしまったようなところがあります。  現象を見るとすっきりしないはずなのに、でもどうしてか心のどこかですっきりしてしまった、気持ちの良い後味の悪さを味わせてくれる作品でした。

5.0
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和田島イサキ

指切りの契

猟奇的な暴力と得体の知れない色香の二重奏

 連続殺人事件の発生する町で、現場付近に座り込んでいた少女をなぜか拾ってきてしまった『僕』のお話。  重苦しい不気味さの光るホラー作品です。連続殺人、それも被害者の指を切断して残すという猟奇的な事件の発生する中、ふとした偶然から匿うことになった謎の少女。出会いは昨夜、事件現場付近で、しかもその服には血痕までついている。もはや事件に関連しているであろうことは間違いない彼女は、しかしどうしてか主人公を誘惑するかのような仕草を見せる——と、だいたいそんな冒頭から始まる、血なまぐささと蠱惑的な雰囲気の同居するお話でした。  事件の真相(という言い方がふさわしいかどうか微妙ですが)がなかなか難しいというか、何が事実でどこが錯誤かの境目に結構混沌とした部分があって、そこに潜む魔のようなものの濃密さが印象的です。恐るべきは人の中に巣食う魔か、それとも人ならざるもののそれか、いずれにせよそう簡単には割り切れない、どろりと後引くようなこの後味の悪さ。事件の詳細を伝える朝のワイドショー、その軽薄な空々しさとのギャップも含めて、湿度の高い不気味さを含んだ作品でした。  エロスとバイオレンス、ホラーとの親和性の高い二要素の、その絡み具合というか混ぜ込み方が好きです。

5.0
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和田島イサキ

擬態女

仕事に趣味に友人に、それはなんてことのない日常の光景

 一人暮らしの社会人女性が、『公』と『私』の棲み分け使い分けに思い悩むお話。  具体的には身だしなみのお話。もともと個人的には何もしないで出かけても平気なところ、でも職場ではさすがにと気を遣って身だしなみを整える、その手間を「まだやってんの」と友人から言われて悩んでみたり、と、大体そんな筋のお話です。  自分でレビュー書いておいて言うことではないのですが、正直書けることがありません。とりあえず読んでみて短いから! と、それが精一杯というかたぶん最適解です。つまりはネタバレしないようにということでもあるのですが、でも余計な先入観や予備知識がない状態で読むのが、きっと一番面白い作品じゃないかと思うので。  というわけでせめて一太刀、非常にざっくりふんわりした感想だけ置いておきたいのですが、非常に丁寧に描かれた作品です。特に情報の出し引きというか、伝えるべき内容を伝えたり隠したりするその仕込みのようなもの。自然にするする読ませたり逆に「ん?」と引っかかる感じを与えてみたりと、その辺りの工夫が細やかで、それらがコンパクトな物語の中で綺麗に作用していく、美しい構成の物語でした。  主人公がぽっちゃりなところが好きです。どの程度ぽっちゃりなのかついつい想像してしまうところも含めて、なんとなくほっこりする設定でした。

5.0
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和田島イサキ

終末のフリークス

ゾンビひしめくショッピングモールで地獄のサバイバル

 ある日突然降ってきた隕石を皮切りに、人間がゾンビ化するようなった世界で、どうにかして生き抜こうとするひとりの男のお話。  ゾンビパニックもののホラー(あるいはSF)です。実はゾンビものはあまり詳しくないのですが、でもそんな自分でもなんとなくゾンビに求めちゃうことが全部詰まった、満足感たっぷりの立派なゾンビものでした。このゾンビなら休日に一緒に歩いてるとこ見られても全然恥ずかしくないというか、たぶん自慢できるやつです。人のゾンビにマウントをとっていこう。  主人公が好きです。より正確にはその主人公の魅力を余すところなく引き出してくれた、『Day1』(最初の一話目)が本当に好みでした。きっとストーリー的な側面から考えるとただの助走、あるいは準備体操みたいないわゆる「話の枕」そのものなんですが、ここに書かれている内容とその語り口だけですっぱりきっちり主人公のイメージが固まってしまう、というのは、その短さを考えるとなかなかとんでもないことだと今気づきました。特に語り口というか文体が好きです。独白調、それもどこか投げやりな短文の言い切り。書かれた文字自体の持つ情報でなく、その型から伝えられる情報の、その豊かさがもう心地いくらいです。  タブロイド紙の記者として、やりがいのない仕事を嫌々こなすだけの日々。このうらぶれ感というかやさぐれ感というか、擦れまくった投げやりな感じ。しかしいざ大惨事に見舞われても決してうろたえることなく、ただ淡々と生存への道を模索する、この静かなタフガイっぷりがなんとも魅力的でした。どんなに絶望的な状況でも、しかししっかり前に進んでくれる主人公。そしてその彼が時折見せる感傷的な側面。ああこれはどうあがいても彼あっての物語だと、そう思わせてくれる見事な主人公ぶりの嬉しい物語でした。

5.0
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和田島イサキ

クダのいる家

純和風テイストの怪奇譚

 古い屋敷に暮らす少女とその祖母の元に、ある日突然訪れた「終わり」のお話。  困りました。レビューを書きたいのにうまく書けないというか、ちょっとでも踏み込んだ感想になるとその時点で否応なくネタバレになってしまうため、どうしても表層的な部分の紹介にとどまってしまいます。  ジャンルはホラーとなっていますが、読み手の恐怖をゴリゴリ煽ってくるタイプのホラーではありません。個人的にはオカルトを題材にした現代ファンタジー的なドラマというか、怖さそのものよりもそこに伴う物悲しさや虚無感のような、情緒の面に強く訴えてくる作品だと感じました。といって、別にホラーではない/ホラー成分が薄いというわけではなく、むしろ物語の構造はまさにホラーそのもの、つまりそこに加えられた一捻りこそがこの作品の核であり、また最大の魅力だと思います。  仄暗く静かなお屋敷の情景に、あからさまに不穏な(なぜか悪い方向へと進んでいるように見える)物語の展開。ところどころに差し挟まれる伏線(というよりも、予感のようなもの)と、そして案の定たどり着いてしまう壮絶な結末。丁寧にホラーらしい物語を組み立てながら、でもその醸す不気味さや不穏さによって揺り動かされるのは、恐怖よりもむしろ寂しさや虚しさのような情動的な側面。ざわつくような不安と滲み入るような静けさを同時に感じさせてくれる、恐ろしくも美しい物語でした。

5.0
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和田島イサキ

わたしの私

主客転倒であり本末転倒でもある

 自ら生み出した理想の姿、自分自身のアバターである「私」に、本来の「わたし」自身が嫉妬を抑えきれなくなるお話。  冒頭、主人公が姿見の中に見る「私」とは、「わたし」自身が作り上げた理想の姿。交際相手である先輩と一緒にいる間は常に「私」でいるのだけれど、そのために「わたし」は永久に思い人から顧みられることがない。やがて主人公は自分自身の生み出したそれに倒錯した嫉妬心を抱くようになり……というお話の筋。  ホラーであり、サイコスリラーであり、またある意味では悲劇でもあります。一見持たざるものの悲哀が根底にあるように見えて、でも同時に持てるものの不幸を描いてもいる。「わたし」自身は恋人に好かれるべき姿を持たず、故に先輩に好かれる外見そのものである「私」を逆恨みする、というのはまさに〝持たざるもの〟の話なのですが、でもそもそもの「私」の存在そのものが「わたし」の所有物なわけです。いっそのことただの絵に描いた餅、永遠に手の届かないただの理想であればよかったものを、下手にそれを実現してしまう力を持っていたが故の悲劇。作り上げた外見と元々の自意識、そのふたつが噛み合わなくなることによって生じる自己同一性の崩壊が、いやまさに崩れていくその様が、軋む情動そのままに著されていました。  はっきり明かされないながらも、でもところどころに差し挟まれた「わたし」の実体に関する記述が好きです。文字通りに受け取ったなら、どう見ても尋常の生き物ではない。でもギリギリ比喩的表現と見做せないこともないというか、少なくとも確定はしていない。この辺りが想像の余地として機能して、自然と彼女(「わたし」)について考えてしまうのが楽しいです。

5.0
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和田島イサキ

擬胎

時代と共に流動・変化し続けることで生き残るミーム

 ある日帰宅したらいきなり妊娠していた十歳の妹と、彼女のために頑張る姉のお話。  民話や民間伝承を基とした怪異。わたしたちの日常の壁一枚隔てた隣、ごく身近な存在としての〝あちら側〟。このお話に書かれている恐怖はそういった種類のもので、幻想や空想の類を絶妙な生々しさをもって〝こちら側〟に移植する、その手触りのじっとり湿ったような薄気味悪さが印象的でした。  面白いのはこの作品の構造というか、確かにホラーでありながらいわゆる怪談話ではないところ。例えば『平凡な登場人物が怪異に振り回され恐ろしい目に遭う』といった話の筋ではなく、怪異自体は(恐ろしくはあっても)ただ『ある』『そこに現れている』という趣が強く、またそれを解決する『ヒーロー』のような存在が明確に存在している点です。ちょっと乱暴な例えになってしまうかもしれませんが、ある意味では探偵ものに近いかもしれません。  あくまでも主人公ではなく、ヒーロー。少なくともこのお話単体の主人公は上記の『姉』であり、このヒーロー役はそこに一時的に関わっただけの存在です。あるいはこのお話が連作のうちの一編であったとしたら、まさしく主人公といえる存在なのでしょうけれど。  とまれ、そのヒーローがとても好きです。まさにあちらとこちらの境に立つ人物といった風情で、存在そのものが妖しい魔力を放っているかのようでした。殊更なにかわかりやすい異能を披露したとかでもないのに、明らかにただものではないとわかるこの感じ。きっとこのお話の後もどこかで怪異と向かい合っているのだと、そんな情景を想像させてくれる素敵なキャラクターでした。

5.0
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和田島イサキ

死出虫の娘

少女に自らをしてシデムシと喩えさせたもの

 生まれた瞬間からひたすらハードコアな人生を送ってきた少女が、記憶を失ったフリをして他人になりすますお話。  序盤からいきなり情緒をへし折られました。ちょっとなんですかこの悪意と地獄のオールスター感謝祭みたいな状況。あまりにも救いがなく、そのうえ出口すら見えない無間の苦難。その畳み掛けるような重く烈しい描写に、読み始めて早々心を鷲掴みにされました。  お話の核そのものは非常に明瞭で、これは友情の物語です。ひたすら悪意に曝され続け、とにかく生き残ることで精一杯だったひとりの少女が、不意にそれを拾ったらどうなるのか、というお話。この描かれ方がなんとも巧妙というか、それはおそらくこれまで彼女の中になかった概念、ほとんど初めて目にする宝石のようなもので、つまり的確に表現するための言葉どころか処理の方法すらわからないものを、彼女が自分の中でどう受け止め、位置づけ、噛み砕くのか。スラスラと饒舌な、一見冷静で利発そうに見える一人称体の中の、でも微かな揺らぎのようなブレのようなもの。自分自身をシデムシに喩えたことの意味。  そのうえで、なお巧いのがきっかけとなった事件そのもの、特にその真相を読者も彼女自身も知らないことです。ある種ミステリ的な要素でもあるのですけど、でもそれ以上に一体なんてことしてくれるというかどうしてこんなひどいことが思いつくんだというか、もう本当心をメタメタにやられました。グイグイ引き込んできっちりボコボコにしてくれる、とても容赦のない作品でした。

5.0
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和田島イサキ

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