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連合軍第13師団飛行部隊 ~四◯四分隊のツバメちゃん~

魅力的なキャラクターが息づく空の物語

「神」と呼ばれる謎の存在がばらまくウイルスにより二分化された世界。メサイアウイルスから生き残った者は特別な能力が出現し、悪魔の契約者と呼ばれるようになる。 世界は、ありのままを受け入れる「原則主義派」と、身体の一部を機械化して原則主義派を掃討しようとする「新人類派」に分かれ、己の矜持をかけた戦いが始まる── 硬派な文体で紡がれる本格ミリタリーSFです。日本人には馴染みのないウィットを交えたジョークや、小気味よい会話が世界観をより際立たせていてまるで洋画を見ているよう! 戦闘シーンも圧巻で、戦争の悲惨さ、残酷さを見事な筆力で書ききっています。 キャラクターも一人一人が個性的で魅力がたくさん。特に主人公の直(すなお)とバディを組むルードルマンとの関係性は必見で、互いを信頼し合う熱い友情を見せたり、ちょっぴりニヤニヤしてしまうような甘酸っぱいロマンスを見せたりと、二人の関係から目が離せません。 過去のトラウマに捕らわれたルードルマンに「あなたの隣を飛びます」と直が光へ導くと共に、彼女自身もまた、自分の命を省みない戦い方から、彼を、仲間を守る為に戦いたいと考えを改めます。 手に汗握る本格ミリタリーと、そこに付随する重厚な人間ドラマを楽しみたい方にぜひオススメしたい一作です。

5.0
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結月 花

冬野つぐみのオモイカタ

散りばめられた謎と陰謀。気がつくとずっと読んでしまう作品です。

どこにでもいる普通の女子大生、冬野つぐみは親友の千堂沙十美と共に何気ない日常を過ごしていた。だが、ある日突然、人が黒い水を残して消えてしまう事件が発生。その事件に巻き込まれた親友を救う為につぐみは立ち上がる── 日常のシーンと不安を煽るような緊迫感のあるシーンとの緩急が素晴らしい作品です。 物語の根幹にたどり着くまで少し時間がかかりますが、間に挟まれる「カテノナ」という陰謀が進められるエピソードが挟まれるので、そこにたどり着くまでに読者の緊張感は十分に煽られます。 テンポの良いコミカルな会話の掛け合いが映える日常のシーンとはうってかわって、陰謀に立ち向かう場面の緊張感は思わず背筋がゾワリとしてしまうほど。随所に謎が散りばめられており、一度読み読み出すと止まらなくなります。 また、物語を彩る個性的なキャラクターも本作の魅力。思わずフフッと笑ってしまうような日常のシーンで見せる顔と、バトルの際に見せる顔のギャップがすごいです。 物語が各キャラクターの一人称で進んでいき、時には彼らの過去や心情に触れることができる為に、どのキャラクターにもつい感情移入して読んでしまいます。 特に応援したくなるのが主人公のつぐみ。 彼女は親友を救うためにとある組織に助けを求めますが、各々特定の能力を持ち合わせる彼らとは違い、つぐみは唯一、能力を持たない存在として彼らと行動を共にします。だが、つぐみは持ち前の観察力や頭の良さを発揮し、時には組織の人間も驚くような活躍を見せます。 ミステリーとして読むのも良し。キャラものとして読むのも良し。 たくさんの魅力がつまった本作をぜひお手にとられてみてください。

5.0
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結月 花

あんなペンネームを付けてしまったのに、

一味違ったラブコメを堪能してください!

現役女子高生アイドル、最上まこには秘密があった。それは「ゲイのおっさん」というペンネームでBL小説を投稿していること。 現役男子高校生、立石隆斗には秘密があった。それは「腐女子のJK」というペンネームでBLイラストを投稿していること。 素の姿を隠した二人は、創作投稿サイト「クリンク」で出会い、「腐女子のJK」が「ゲイのおっさん」にファンアートを送ったことで運命は動き出す── なんともぶっ飛んだ設定で始まるこのラブコメ。本作の魅力は、思わず「あるある」と共感する点がたくさんあり、一度読み始めるといつの間にかグイグイ引き込まれている点です。 「ミカエルスマイル」という天使の微笑みをもつアイドル、最上まこの実の姿は男勝りのサバサバ女子。しかもプライベートでは「ゲイのおっさん」というペンネームでBL小説を書いているという、イメージと真逆の姿を持っています。フリルつきブラウスに毛玉スウェットを履いているまこちゃんを見たら、一瞬で彼女のことが好きになります(笑) また主人公二人は、お互いの素性を隠しながら、創作サイト「クリンク」で運命の出会いを果たしますが、創作のあるあるネタもたくさんあり、思わずうんうんと頷いてしまうこと間違いなし。ファンアートをもらって「神!!!!」とひれ伏してしまうシーンは、創作者であるなら共感するしかないでしょう。 思わずクスリと笑ってしまうエピソードを挟みながらも、物語はきっちりと練られた構成により進んでいきます。 特に、最上まこはアイドルの顔を持っている為に、彼女のイメージに関わる大事件も起きてしまったり…と読者を飽きさせない展開が続きます。 毎話必ず笑ってしまうが為に、「この二人って本当に恋愛関係になるの?」と思いがちですが、様々な出来事を通して二人が自分の本当の姿を出し始め、少しずつ距離が縮まっていく過程が丁寧に描写されている為に、最後の場面ではニヤニヤがとまらなくなります。 甘くはないラブコメ。でも読んでいくうちに二人のことが大好きになるラブコメ。 安易な甘甘シーンには頼らない、二人のおかしくも甘酸っぱい恋愛模様を、ぜひ堪能してみてください。 騙されたと思って、まずは一読をおすすめします。

5.0
1
結月 花

アリスな私にキスをしないで

心理学と恋愛の甘酸っぱいトリックをご覧あれ

憧れの人と付き合えて、ついフワフワと浮わついてしまうくすぐったい気持ち。 好きな人が可愛い女の子にアタックされているのを見て、焦燥感に似た不安定な落ち着かない気持ち。 本当に私のこと好きなの?とちょっと試したくなるイジワルな気持ち。 女の子なら誰でも一度は経験したことがある、恋の甘酸っぱさも、苦い思いも、本作品には丁寧に書いてあります。 恋に翻弄される文学部の「私」ちゃんは、ある日心理学の講座で「アリス顔実験」を知り、彼氏である名木橋先生にその実験を元にした悪戯をしかけます。 「私のことが好きすぎて、私のことを見たんですね」 この一言が言いたくて。 心理学の実験をトリックにして先生を翻弄する私ちゃん。そして、心理学の教授である名木橋先生の鮮やかな「お返し」が見事で、思わず恥ずかしくなって近くにあったクッションを抱き締めながら読んでしまいました(笑) 心理学を使ったトリックにわぁ!とびっくりする気持ちと、胸をドキドキさせる甘酸っぱい恋心。どちらも満足に楽しみたい方は、ぜひこの作品を読んでみてください。 多分、甘い恋愛映画を一本見たくらいドキドキしてしまいますよ♪

5.0
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結月 花

御伽世界のアイデンティティー

御伽世界のアイデンティティー

平凡な高校生活を送っていた主人公、望月友也は、ある日一冊の本と出会う。 その本の名前は「ピーター・パン」。この本との出会いを切っ掛けに、御伽世界を舞台にしたバトルが幕を開ける── 各世界の童話やお伽噺をモチーフにした能力が魅力的なこの作品。「ピーター・パン」「バーバヤーガの小屋」「ジャック・オ・ランタン」「かぐや姫」など、誰しもが知っている童話から、初めて見る外国のお伽噺まで多数の作品が出てきます。 ピーター・パンなら「空を飛べる」、ジャック・オ・ランタンなら「火の玉を飛ばせる」など、お話に沿った能力が出てくるだけでなく、各能力者の過去も物語になぞらえて語られるなどかなり凝った設定の作品です。緻密に練られた設定と世界観。後半に出てくる謎の狼少年の能力や、美しいヒロイン、織姫の能力が明らかになるシーンは迫力があり、必見です。 多彩な比喩表現や技法を駆使した文体が独特で、緊迫したシーンや感動的なシーンがまるで映像を見ているがの如く脳内に再現されます。 印象的な場面の演出もうまく、一度はまればのめり込みながら読んでしまいます。 彼らが綴る物語を、ぜひ堪能してみてください。

5.0
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結月 花

マリオネットインテグレーター2

糸を断ち切ったその先にあるものは

前作「マリオネットインテグレーター」の続編となる本作。 前作同様、糸に絡まるというのはどういうことなのか?糸を断ち切って行動するというのはどういうことなのか?というテーマを読者に投げ掛けており、こちらは前作のテーマをより深掘りした内容になっています。 主人公であるカートはピアと二人で暮らしていましたが、ある日ピアの婚約者と名乗るピアの実妹、フィーネがやってくることで物語は動き始めます。 彼女は「ピアと結婚することが幸せになることだ」という母親の呪縛の糸に絡めとられており、最初からカートとぶつかりあってしまいます。 糸に絡めとられていたのはフィーネだけではありません。 両親の事情や育ての親のしつけによりうまく自己表現ができないカート、そして二人の保護者であるピアまでも、母親の糸に苦しめられていました。 彼らは時にはぶつかり合い、慰め合い、お互いにお互いの存在を受け入れながら少しずつ絡まった糸をほどいていきます。 また、精霊の言いなりになっていたラザフォード国自体も、精霊の呪縛から逃れ、挙兵という大きな決断を下していきます。 テーマは前回同様「運命の糸を断ち切る」こと。前作はこの糸を断ち切る所までで終わっておりましたが、本作ではさらに「断ち切ったその後、自らの意思で決断し行動する」所まで描かれています。 前作からの伏線もうまく張り巡らされており、回収の鮮やかさも見事ですので、前作を読み込んでいる人程、楽しめるのではないかと。 新キャラクターも登場し、読み応えは十分。二作品を通してつづられた、大団円の結末をぜひその目で見届けてください。

5.0
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結月 花

異世界転移していない!? ここは-システムエラー-界らしいです~ちょっとおかしなゲームを攻略しなきゃいけなくなりました~

─ システムエラー ─界を体験してみませんか?

ゲームをやっていて、この世界に入りたいなと思ったことは一度や二度ではないはず。この物語は、そんな読者の思いを満たしてくれる作品です。 昨今流行りの異世界転生ものと違うのは、この─ システムエラー ─界が完全にゲームとして確立されているところです。 まず、チュートリアルで主人公の佐藤は何回も死にます。選択肢をミスると即ゲームオーバー。でも、この作品の面白いところは、何回死んでも佐藤の記憶は継続している所。「あ、この選択肢だと佐藤は死ぬのか。じゃあ次はこうしてみよう」というように、読者はゲームのプレーヤーとして佐藤と一緒に物語を体験していくことができるのです。 また、最初のスキルが「なし」だったり、アイテムがバグって読めなかったり、謎が散りばめられているのも好奇心をそそられます。 文章は、実際のゲームの様に会話中心で進んでいくので、隙間時間にサクッと読めるのも魅力。また、ヒロインの猫獣人、シャロールちゃんがとても可愛くて、彼女のお色気シーンが見たくてガンガン読み進めてしまいます(ここも少しゲームっぽいですね) 佐藤になりきってシャロールちゃんと冒険を続け、最後のエンディングまでぜひ見てほしい、そんな素敵な作品です。

5.0
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結月 花

異世界だって日常茶飯事 ~白銀の狼~

完成度が高すぎる!これが本当のコラボ小説

コラボしていただいた「白銀の狼」作者の結月花です。 コラボと言っても、私は一文字も書いておりませんので(笑)、コラボ元の作者として、また一読者としてレビューを書かせていただきます。 しょぼん(´・ω・`)さんの代表作、ニチサハこと「非日常なんて日常茶飯事」の雅騎くんと佳穂ちゃんが「白銀の狼」の世界にやって来るところから物語は始まります。 両作品を読んでいる方はもちろんですが、さりげなく人物や世界観などの説明が書いてありますので、どちらかの作品を読んでいるだけでも楽しめるようになっています。白銀の登場人物が多いので、こちらの方は読んでいないと混乱してしまう可能性はありますが、主要キャラクターだけ知っていれば十分に楽しめるようになっています。(白銀本編は5話くらいまで読めば十分です) 多少のネタバレは気にしない、という方は、本編が途中まででもガンガン読んでほしいと思います。 この作品の素晴らしい点は、コラボ相手である拙作「白銀の狼」のキャラクターや世界観を、原作そのものの形で描ききっている点です。コラボ作品は、書く作家さんによって多少の癖が出てくるものですが、しょぼん(´・ω・`)さんが書く白銀のキャラクター達はまさに本編そのもの。台詞や行動、考え方まで原作通りですので、イメージと違うのが嫌だと言う方には、安心してお読みくださいと太鼓判を押せるほどです。 もちろん、ニチサハの雅騎くんの優しさに溢れるかっこよさ、控えめながらも心に芯を持つ佳穂ちゃんの魅力もそのまま。 どちらも読んでいる人にわかるような小ネタもたくさん仕込んであります。 また、特筆すべきは、両作品の魅力を掛け合わせ、お互いの世界観では書けない部分をコラボによって実現させている点です。 コラボ作品というと、お互いのキャラクターを会わせて終わり、というイメージがありますが、こちらの作品は、コラボすることによって作品の魅力を高めている点が大変素晴らしい。 「ニチサハ」は何気ない日常シーンを挟みながら、時折やってくる非日常に応戦するバトルファンタジーで、アニメを見ているかの様な白熱した戦闘描写と、穏やかに流れる日常の緩急が素晴らしい作品です。 対して「白銀の狼」は恋愛小説でありながら冒険要素が強く、戦闘シーンや日常シーンは最低限の描写しかありません。 こちらのコラボ作品では、人狼の村の日常も深掘りして頂き、白銀本編では見られなかった、人狼達の日常を丹念に描いていただきました。ニチサハテイストで、白銀の世界を楽しめるようになっています。 また、ニチサハではお馴染みのかっこいいバトルシーンも必見です。 白銀の世界はファンタジーですが、魔法や精霊などの超常現象は一切出てきません。対するニチサハは、現代日本が舞台ながら、天使の力を使役したり、胡舞術を用いてドラゴンや天使などの不可思議な存在と戦うという異能バトルが特徴です。 白銀というファンタジー世界にやってきた雅騎くんや佳穂ちゃんの方が異能を持っており、白銀の世界のレティリエやグレイルが彼らの持つ不思議な力に驚くという、面白い構図が実現されました。 後半は、白銀の世界にやってきた異能を持った敵とのバトルシーンが続きますが、白銀のグレイルが超常的な存在と戦うシーンは、白銀の世界では絶対に見られません。コラボであるこの作品でしか読めない貴重なワンシーンとなっています。 また、ニチサハは現代日本が舞台となっていますので、基本的に亜人種との交流はありません。雅騎くんや佳穂ちゃんがファンタジーな世界で日常を送るシーンを見られるのもここだけです。 互いの作品の要素を取り入れつつ、互いの作品では絶対に読めないであろう場面をコラボによって実現させ、両作品の魅力を違った方向で引き出す。 ニチサハ、白銀両方の読者はもちろん、コラボ作品のお手本のような完成度を誇る物語ですので、今後コラボ作品を書こうと考えている方はぜひ参考にしてみてほしい作品です。

5.0
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結月 花

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暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

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小説家になろうヒューマンドラマ連載:88話完結

目的は生き延びること

展開は重めだが、『物語』として面白くて一気に読み終えた。 最終的にヒロインに想いを寄せる相手が、半分血のつながりのある義弟と、そうとは意図しないままヒロインを追い込んで、心と体に傷を負わせる原因を作った婚約者の王子の2人なのが、ああーーー……という気持ちに。 恋愛ものではないので、二人とヒロインがどうなるかは描写されないまま終わるが、個人的には義弟派。