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カクヨム恋愛短編完結

深夜ラジオ ~A面~

相澤風花(13)の金曜深夜の楽しみは、偶然手に入れたラジオでローカル放送を聴くこと。ワクワクしながらチューニングダイヤルを回し、宝探しのようにノイズの中からお目当ての番組を探し出す。今ではお便りも出して読んでもらうのもお楽しみ。 お隣の席のクールな学級委員のT君が居眠りして寝言まで言ってたことを投稿して読んでもらえたんだけど、なんと隣の席のT君こと椿君にそれがバレてしまって…… 実はなんと、椿くんもその番組のリスナーだったのだ! 二人はそこから急接近するけれど…… ラジオの電波が未熟で不器用な二人の想いをつなぐ小さな恋のものがたりです。

5.0
  • 作品更新日:2020/10/18
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨム恋愛連載:3話完結

甘々ほろ苦の爆弾

明日はバレンタインデー、中学生の千依ちゃんは高校生のお姉ちゃんが手際よくバレンタインチョコを作っているところを見て、同じく何事も手際よくこなす憧れの生徒会長を思い出しますが、中学校にお菓子を持っていくのは校則違反。 お姉ちゃんは「みんなこっそり持っていってるよ」なんて言いますが、スマホでクラスのグループチャットを確認してみると明日は生徒会主導で持ち物検査があるとの情報が入って大騒ぎ。 でも、そこで千依ちゃんは良いことを思いついて、意を決して実行に移します。 果たして、バレンタイン当日、千依ちゃんの可愛らしい企みは成功するのか……? 千代ちゃんの一人称で描かれる物語は甘くてふわふわ、でも意外としっかりしたところもあって、まさに甘々ほろ苦のお菓子のよう。 思いつく計画も単純で、読者側にもバレバレなんですが、そこもまた可愛いんです。 最後には皆さん千依ちゃんを応援したくなること間違いありません。

5.0
  • 作品更新日:2020/10/2
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨムその他短編

店員は妄想する

スーパーのレジ打ち店員の晶さんの賑やかに暴走する妄想が、その賑やかさとは裏腹の淡白な文体で鮮明に描かれていて大変楽しい作品です。 これを読むとレジ打ちのお姉さんの頭の中を妄想してしまうかも。

5.0
  • 作品更新日:2020/9/13
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨム恋愛短編完結

クァットロ・カンティの憂雨

舞台はシチリア島パレルモ、クアットロ・カンティ。 そこは運命の交差する十字路。 ディーナは晴れ渡ったクリアブルーの空を、その色に似つかわしくない憂鬱な瞳で見上げ、急逝した母を追想する。 「まさに、映画のような恋をしたのよ!」 それは女優であった母が主演を務める映画の雨の中のワンシーン。 常に眩い光のもとに立つ晴れ女の彼女が十字路に立ち、ヒロインを演じた瞬間に、晴れ渡っていた空に雲がかかり、突然の雨が降り出す。 彼女曰く、それは「奇跡」 敬愛する母を想い、母の遺した旅程表に視線を落とすと、頬を伝い、ぽつりと一雫。そしてザァッと通り雨。 舞台は一転、銀幕の中へ。 モノクロームに染まるクアットロ・カンティ。 突然の雨に忙しなく駆ける人々の中、ディーナは一人立ち尽くす。 雨に濡れ、母に文句を一つ呟く彼女に、プルシャンブルーの傘が差し出される。 それはまるで、あの映画の脚本をなぞるように…… 一つ一つの言葉の選び、表現の細部に至るまで心を配られた、色彩と情感にあふれる筆致で描かれていて、本当にパレルモの街角、クアットロ・カンティに立ってそのワンシーンを見ているような感覚を抱く素晴らしい作品です。

5.0
  • 作品更新日:2020/1/31
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨムその他連載:2話完結

新遠野物語

主人公の青木が親友の秋山の葬儀の場に現れたのは、7年前の大震災で行方不明になった青木の妻でかっての秋山の恋人、操の姿だった…… 美しく整った文体で現在と過去を交互に描く構成が、不思議で物悲しい物語を幻想的に演出する。まさに今は戻らぬ遠き野の新しい物語です。

5.0
  • 作品更新日:2019/12/2
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨムファンタジー短編完結

アメリカおやじのヒゲを剃る。

「アメリカおやじのヒゲを剃る」という想像力を掻き立てさせるシチュエーションにワードの持つ独特な語感やリズム感が相まって、場面を想像しながら読むのが楽しい作品でした。

5.0
  • 作品更新日:2019/3/5
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨムファンタジー短編完結

わたくし、馬でございます

真面目で誠実なだけが取り柄の窓際ダメリーマンの馬野さん。 ある休みの日、気分転換にと行った先の牧場で一頭の馬に出会い、その威厳に最敬礼でご挨拶したところ後頭部に強い衝撃を受けて…… 気づけばなんと異世界で本物の馬になっていた! そんなこんなで馬になったウマノさんは異世界でゴブリン娘のゴブリーさん、泉の精霊のビビアンさんと親しくなり、泉のほとりでのんびり過ごしていたところ、賢者を名乗る男が現れ一つの使命をウマノに託す。 そうしてウマノさんは持ち前の真面目で誠実な性格とサラリーマンとしての経験を活かし、異世界で与えられた使命を果たすためにゴブリーさんと町へと向かうのであった…… 主人公のダメリーマンの馬野さんのユーモアあるほのぼのとした一人称で語られる異世界で使命を果たすために奮闘する姿が微笑ましく、もどかしく、次第に愛おしくなって応援したくなる。 ひと目では読みにくそうな作品かなと印象を受けますが、スッキリした構成の物語が整った文体の一人称で書かれており、さくさく読めて読後感も心地の良い作品です。

5.0
  • 作品更新日:2020/1/31
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨムファンタジー連載:17話完結

看板を建てる

地方の小さな町に次々と建てられる不思議な看板、そこに書かれているのはある少女の生きる姿だった。 その看板を建てた犯人は…… 素晴らしく独創的な発想を短編の中に緻密に構築された作品で、「阿部さんとおぎちゃん」が看板の中で生きる姿を主人公の淡々とした語り口と看板に書かれた文言で幻想的に描かれる、不思議で幻想的な物語です。

5.0
  • 作品更新日:2019/12/24
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨム恋愛短編完結

花火と同じ距離

主人公の想いと幼馴染との距離感が夜空に上がる花火の光と音で見事に表現されていて、一人称で淡々と語られる中にも揺れる気持ちと情景が思い浮かぶような美しい文体で書かれた作品です。 花火に手がとどくようなラストも素敵でした。

5.0
  • 作品更新日:2019/7/26
  • 投稿日:2021/7/13
カクヨムその他連載:5話完結

シャングリラ紀行

真夜中の崖に二人立ち、満月の光を浴びる彼女は意地悪な笑みを浮かべてくっくっと笑いシャングリラへの憧れを嘯く。 「もし行けるのなら、私はシャングリラに行きたいわ」 それは生き場所を求める男と死に場所を求める女の物語。 かくして彼女はシャングリラに旅立ち、男は再び満月の光射すあの崖に立つ…… 彼女の語るシャングリラへの憧れが本当に美しく幻想的で、確かに彼女はシャングリラに旅立ったんだと確信できる説得力があり、その最期にただただ胸が締め付けられました。 意地悪な笑みの裏に隠した彼女の本当の願いに主人公が気づいて新たな生き場所に旅立つラストも素晴らしいです。

5.0
  • 作品更新日:2019/12/23
  • 投稿日:2021/7/13