高校生女子、異世界で油圧ショベルになっていた。
最終更新:2021/12/30
作品紹介
女子高校生のわたし、気付いたら森の中で油圧ショベルになっていた! ここはどこ? どうしてこんなことに? 何もわからないまま、何か事情があって追われていたラーシュさんという男の人を助けることになる。 逃げる中、優しくされて、わたしは自分の操縦席にラーシュさんを受け入れる。乗車されるなんて初めてだし恥ずかしい。でも、この人になら──。 なぜか油圧ショベルになってしまった高校生女子と多分異世界の男性との生物の垣根を超えたラブロマンス。 前後編二話で完結です。 カクヨムWeb小説短編賞2021 【短編小説部門】短編賞 受賞しました。ありがとうございます。 https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short_2021 コミックフラッパー 2022年11月号(2022年10月5日発売)にコミカライズが載りました! https://kakuyomu.jp/info/entry/wc7_flapper_comic2
評価・レビュー
■恋愛■「何を言ってるか解らねぇ?」■重機■「大丈夫、俺だって何を言ってるか解らねぇ」■大混乱■
いいか、落ち着いて良く聞いてくれ。 何を言ってるか解らねぇだろうが、俺だって何が起こってるんだか良く解らねぇ。 確かな描写力。だが油圧ショベルだ。 乙女心が眩しい。だが油圧ショベルだ。 繊細なシーン。だが油圧ショベルだ。 艶めかしい表現。だ が 油 圧 シ ョ ベ ル だ 。 何を言ってるか解らねぇ? 大丈夫、俺だって何を言ってるか解らねぇ。 ただ、これだけは言える。 至ってシリアスに 抱 腹 絶 倒 。 ……悪い、本当なんだが何を言ってるのか自分でも良く解らねぇ。 ■高校生女子、異世界で油圧ショベルになっていた。■ 信じてくれ。本当だ! 本当に俺は見たんだッ!!
中村尚裕
ロマンスは操縦席シートで(文字通り)
異世界転生?した彼女が油圧シャベルになっていた その発想だけでも凄いのだが、真に凄いのは後編の冒頭。 彼女の心情を軸に書かれるその一連の行為はまさにロマンスシーン。 小説という媒体だからこそ可能な、 文章だけゆえの勝手に想像させる官能を味わえる。 乗車(文字通り)という行為は、これほどにエロティックだったとは。 恐るべき脱法ロマンス小説である。
シャル819