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作:木立 花音@書籍発売中

咲夜。人の寿命が見える私と、来年までに死ぬ彼の話。

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最終更新:2021/12/31

作品紹介

 加護咲夜(かごさくや)、高校一年生。  彼女には、不思議な能力があった。それは、他人の寿命が〝年数〟で見えること。彼女には大きな未練があった。それは、寿命一年である事を知りつつ見過ごしたことで、とある女性を救えなかったことだ。  咲夜は高校の入学式の朝、屋上から空を見上げる男子生徒の姿を見かける。なんとなく視界の隅に入った彼、今泉京(いまいずみきょう)の寿命は──〝一年〟だった。  先輩が来年までに死んでしまう運命を変えられた時、私が背負った罪の十字架も下りるのかな?  次々現れる寿命一年の人物を救いながら辿り着いた世界で、ついに咲夜は彼の死の間際に直面する。 「先輩──!」  伸ばしたその手は届くのか──。  偽善か──それとも贖罪か。死神の目の使い方。 ※アルファポリス主催、第三回ライト文芸大賞奨励賞受賞作品。 ※HJ小説大賞2020後期最終選考作品。

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評価・レビュー

寿命「一」の人を救えるか? 他人の寿命が見える女子高生の青春

他人の寿命が年数で見える女子高生、咲夜。入学式の日に寿命一年の先輩と出会ったことをきっかけに、彼女は次々と現れる寿命一年の人を救おうとしていく。  ✽ 寿命が見えるという一見便利そうな能力ですが、端数切り上げの整数での年数表示らしく、詳細な日時や死因まではわからないのがポイントかと思います。 未知ゆえに続く緊迫感や、時に生じてしまう油断。どうすればいいのかと苦戦しながらも人を救おうと頑張る姿には胸を打つものがあり、問題が解決したときの達成感や爽快感もとても良いです。 青春模様としては、文芸部の活動の様子が高校生らしく楽しそうで、読んでいて羨ましくなりました。咲夜と先輩の関係性の変化も見どころです。 あとは眼鏡っ娘らしいエピソードと言いますか、描写に可愛らしさや微笑ましさを感じたり、時には共感したりして、眼鏡っ娘の良さを再確認できたなぁ、というのも印象に残っています。 巧みな文章表現で、冒頭から引き込まれました。人物造形にもリアリティがあり、恋愛、友情といった青春模様が丁寧に描かれています。ミステリーとしても面白いです。 咲夜は寿命「一」の先輩を救えるのか? ぜひお読みください!

5.0

幽八花あかね