星の戯曲〜殺界世界の旅路〜

星が誕生した創星紀。 人類を虐殺し聖なる神々に叛旗を翻し、世界を滅ぼし星の理を乱そうとした邪神ヴァルと、人類を救済し、世界を再生させ星の理を正そうとした聖なる神々が聖戦をしていた。 その聖戦は、様々な疑惑と不可解な謎と陰惨な結末、そして嘘に塗り固められた虚構と偽りの歴史を残し、邪神ヴァルの死によって幕を閉じた。 それから、約15000年後。 創星紀より、現代に転生をした少年ノアと少女ソフィ。 ノアとソフィが転生した現代は、様々な厄災に見舞われていた。 人界歴635年に突如として発生した大厄災。 その大厄災の元凶は、異界から渡って来た異形の魔獣、異獣によるもので、大厄災以降人類は衰退し、15000年前の聖戦の事など、忘却の彼方であった。 ノアとソフィは転生した世界で、15000年前の聖戦の事を知るべく、様々な思惑が交錯し合い、陰謀渦巻き、争いが蔓延し、絶望と理不尽しかない星を旅して行く。 これはその旅の中、ノアとソフィが忘れ去られた真の歴史と、己が過去に犯した罪と向き合い、唯一つ本当に守りたい大切な存在の為に、魂を星へと返すまでの物語。 人類最強？　勇者？　魔王？　魔神？　神？　この2人の前には全ての存在が等しく矮小であり、権力者、謀略、人類、神々、世界、星、運命、理、邪魔する存在は全て圧倒的な呪いの力でねじ伏せ、滅ぼし尽くす。