クラス替えで孤立した隣の席の美少女ギャルは、なぜか俺によく話しかけてきます。

　高校一年生の時からその美貌と明るい性格で学年のトップカーストに位置しており、クラスの美男美女のグループに属していた黒髪ギャル——西野澪（にしのみお）。 　ところが二年時のクラス替えによって、西野は大人しい生徒ばかりがいる陰寄りのクラスに配属され、そのクラスで浮いた存在になってしまっていた。 　——そんな中、あの西野澪と同じクラスに、しかもなんと隣の席になってしまったボッチの陰キャ男子、北村弘樹（きたむらひろき）。 　お互いにクラスで浮いた存在だった二人は、授業中のペアワークがきっかけで接点を持つことになった。 「隣の席同士、これからよろしくね〜」 「……よっ、よろしく……お願いします……」 「え？　何で敬語？　あははっ」 　陽キャな美少女ギャル、そして陰キャなボッチ男子という相容れない筈の二人の距離が、少しずつ縮まり親密になっていく。 　これは、そんな物語。