花泥棒は四月一日の桜子を知りたい。
最終更新:2022/4/26
作品紹介
「桜子ちゃん、大好き。死なないでね」――毎日そう言う彼は、本当は誰を愛しているのだろう。 〈桜子〉は〈花泥棒先輩〉と契約を結んだ。高校では彼の〝妹〟を演じ、家では〝お嫁さん〟のように一緒に暮らすことで、衣食住の世話をしてもらえる一年契約。 ぐでぐでに甘やかされて愛されて、いつしか彼に恋をした。 けれど毎日のように他の女を抱く先輩は、なぜか桜子とだけは頑なに白い関係を貫き続ける。おまけに彼は、死別した彼女のことを未だに想っているらしい。 彼と愛を深めていくとともに、切なさや不信感も日に日に増していく。そして桜子は、彼とのなにかを忘れていた。 ――これは、好きな人を真っ直ぐに求めるふたりの、甘ったるくて時に苦い、カフェオレみたいな青春ラブサスペンス。 ※他の小説投稿サイトにも投稿しています。リライト予定がありますが、こちらの作品がバージョン1となります。 ※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。