規格外の魔力を持つご令嬢は、恋を楽しんでいる暇がありません。
最終更新:2024/5/15
作品紹介
魔力量が多い子供とレジネール王国の瓦版にも載ったことがある伯爵令嬢ルジアダ・フォン・エルランジュこと私は、諸事情で幼いころから両親が住む王都シレジアの屋敷から離れ、母方の祖父アウスバッハの辺境伯のもとで過ごしている。 魔力が多い婚約者が欲しいというジルレ侯爵家から次期当主として養子に入った黒髪蒼い目の幼馴染で美幼児のフィガロ・フォン・ジルレ様との婚約も五歳には決まり、国が決めた魔力が多い子供だけが通う学園都市マトヤにあるフィリパ学園に通っている。 若干家族に問題はあったり、幼いころから一緒にいる護衛兼学友のシャールが人の姿に変身した精霊だったりする特殊な環境にいるけれど、王都で暮らす俗に「遠距離恋愛」という関係の、黒髪、蒼い目のクールなイケメンに育った婚約者のフィガロ様との関係も問題なく、楽しく暮らしていた。 フィリパ学園では五年に一度、選ばれた学生が国宝の剣が奉納してある霊峰ヴェスパ山の神殿で儀式を行う、通称「試練」が行われると言うので立候補することにした。 そのヴェスパ山の神殿で行う儀式は、その儀式の年に一定の年齢層から最も優秀なフィリパ学園の学生が選ばれて儀式に臨み、成功すると国からも褒章が出る。 いろんな意味で周囲を黙らせたい私は、立候補して選ばれ、儀式に臨むことになった。 そして当日、驚異的な速さで儀式終わらせ、その後、散策に出た先で精霊シャールと合流し、沢で誘拐された子供にを偶然見つけて助けたところ……。 *「竜に変身できる種族に転生したと思ったら、ちょっと違うみたいです。」と同じ世界観ですが、作品を読まなくても読んでいただけます。
評価・レビュー
まだレビューはありません。