元剣帝、再び異世界に剣を向ける ~千年後の世界で貴族に転生したので、好き勝手やってたら家を追い出されました~
最終更新:2020/10/1
作品紹介
千年前――異世界より召喚され、剣帝と呼ばれた男がいた。 彼の剣は美しく、勇ましく、誰よりも強かった。 そんな彼の唯一の願望は、剣術を極めること。 大国を退け、魔王を倒し、魔神すら打倒した彼を、人々は英雄と呼んで称えた。 剣帝となった彼は、自らの願望をかなえたのだ。 しかし、栄光は長く続かない。 彼の力を畏れた人々によって、彼は毒殺されてしまった。 それでも彼は願望を叶えたのだ。 悔いはない、満足だと……思えなかった。 最後を迎えた彼に残っていたのは、埋まることのない空っぽの心だけ。 何も満足などしていない。 ただただ虚しいだけ。 そうして、彼は二度目の生を受ける。 貴族の次男に生まれた彼は、今度こそ満足した最後を迎えるため、好きか勝手に生きることにした。 ほしい物は全て手に入れる。 世間で嫌われている亜人も、自分が気に入れば使用人として雇う。 いつしか落ちこぼれ貴族と呼ばれていた彼だったが、そんなことは気にせず自由気ままに暮らしていた。 そんなある日、実の父から追放宣言を受けてしまう。 目に余る堕落ぶりに呆れられてしまったった彼だが、落胆することなく新たな道を見つける。 これは剣帝と呼ばれた男が、幸福な最期に向って生きる物語。
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