欠落の代償
最終更新:2013/6/28
作品紹介
人間の内面の欠落を見抜く特異な感性を持つ少女、狭霧。 彼女は10年前に出会った連続殺人犯の持つ欠落に魅せられ、殺人という行為を欲してしまう。 だが、親友との約束と、殺人を欲する事とは別に生まれたもう一つの想いによって、それは果たせずにいた。 危険な均衡。辛うじて水平を保てていたそれは、最近流れ始めた辻斬りというたった一つの噂によって、脆く崩され彼女を夜の街へと駆り立てる。 もう一人の遭遇者は言う、自分の手を取れと。 優しい羊が囁く、最初で最後だと。 そして、焼けた殺人鬼が残した言葉。 彼等の世界において全ての偶然は必然となる。 そして、それは彼女と彼女に関わる者を巻き込んで一つの方向へと導いていく。
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