沈み行く秋の紅(あか)
最終更新:2013/9/30
作品紹介
足が不自由な私のことを愛し、優しくしてくれる婚約者の宗一郎さん。彼の屋敷で暮らし、結婚の日を待ちながら、私は正体のわからない不安を感じていた。毎晩訪れる、美しい異形の恋人と重ねる逢瀬のことは、昼間は覚えていないのだ。繰り返されるごとに大きくなる罪悪感と、相反する背徳の悦び。秘められた時間は自身ですら知らなかった真実の心と記憶を呼び覚まし――昭和初期を舞台にした、妖しいダークロマン。(第166回コバルト短編小説新人賞、投稿作)
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