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作:テツみン

箱根戦士にラブコメ要素はいらない

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未評価

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最終更新:2023/4/10

作品紹介

*この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件・他の作品も含めて、一切、全く、これっぽっちも関係ありません。 <あらすじ>*応募向けのため、ネタバレ注意 高校陸上長距離部門で輝かしい成績を残してきた米原ハルトは、有力大学で箱根駅伝を走ると確信していた。 なのに、志望校の推薦入試が不合格となってしまう。疑心暗鬼になるハルトのもとに届いた一通の受験票。それは超の付くエリート校——ルドルフ学園大学だった。その学生会長で学園理事長、綾小路風磨。彼の箱根駅伝に自分も出場したいという身勝手な理由でハルトをスカウトしたのだ。 一旦は入学を断ったハルトだが、清純派現役アイドル、桜坂アスナと、美女に変身したツンデレ幼馴染、下条ユミの誘いに負けて、なし崩し的にルドルフ学園への入学を決めてしまう。 4月——集まった部員はクセの強いメンバーばかり。なのに、意外に走りのレベルが高く、ハルトは本気で彼らを鍛えあげようと決心する。しかし、やる気のない彼らとは衝突する毎日。それでも、練習や大会を通じて、部員達にアスリートの自覚と仲間意識が生まれる。 ただ、ハルトには別の悩みが…… マネージャーになったアスナやユミとそれぞれイイ展開に持ち込めるのだが、ヘタレ属性のため、それ以上の関係へと進まない……そのうえ、わけあって陸上競技から離れた美少女JK、吉崎美咲や、BL同人誌の人気作家で残念系美女、刑部瑞葉も加わり、ハルトの周辺はより一層悩ましい状況へ。 いろんなイベントを乗り越え、ついに箱根駅伝予選会を迎える。 心配ばかりのハルトをよそに好走する部員逹。だが、ハルトの体に異変が——気を失いながらもゴールし、辛くも本戦出場を果たした。 しかし、本戦は学生会長、風磨の兄、総一郎の策略で、会長が負傷し棄権となってしまう。 オープン参加となってしまったルドルフ学園だが、ここから仲間が大活躍。そして最終十区。ハルトも驚異的な走りで先頭に追い付き、最初にゴールテープを切るのだった! 来年こそ雪辱を——という意気込みは部員になく、単位不足で退学の危機も緊迫感なし。 「こんな大学入るんじゃなかったぁ!」

ラブコメ美少女純文学スポーツ大学箱根駅伝

評価・レビュー

箱根駅伝の青春がここに!

本作は箱根駅伝に憧れて陸上一筋で走ってきた主人公のハルトが、望んでいた大学の推薦に落ちる所から始まります。タイトルとあらすじにもある、金と権力によって。 当然、面白くないハルトですが、そこは金の力。まるでオリンピック選手であるかのような機材の数々。そして会長が用意したアイドルマネージャー等によって、彼の心はあっさりと屈します。 ただし、まさかの箱根駅伝で通用しそうな仲間集めから始めるという、難易度ルナティックでのスタート。そして集まってくる仲間も、まぁ濃いメンツが揃います……(笑) 誰が来るのかは、是非本編で。 この物語の魅力は、やはり主人公だと思います。箱根駅伝に向けての真っ直ぐな情熱。そして時折り顔を見せる、年相応の欲望。基本ツッコミなのに時々ボケをかましたりと、彼にはいくつもの魅力が備わっています。彼が一度挫折を経験するシーンでは、読みながら彼を応援してしまいました。 ストーリーもただただ練習して箱根駅伝を目指すだけではなく、仲間とのやり合い、恋愛関係。そして彼らを邪魔する存在等の、彼らを取り巻く環境もまた、物語に厚みを持たせています。 私的には後輩ちゃんが良き。ああ言う積極的なタイプは、逆にこちらから押し倒したりすると途端にしおらしくなったりして萌える……(以下略) そして最後の箱根駅伝での展開と、その後のシーンではスカッとする事間違いなしッ! 笑いとラブコメとスポ根と金と権力とウンバボ。他の皆さまも、是非読んでみてください。

5.0

沖田ねてる@_(:3 」∠)_