【第三章開始】弟の策略により命を落とした不器用な冷害王子は、最後まで祈りを捧げてくれた、婚約破棄した不器用な侯爵令嬢のために二度目の人生で奮闘した結果、賢王になりました
最終更新:2023/2/10
作品紹介
☆お待たせしました!第三章開始!(不定期更新です) 新興国エストライン王国の第一王子として生まれた“ディートリヒ”は、母親の虐待により感情を失くしてしまい、周囲からは“冷害王子”と揶揄されていた。 ディートリヒが十三歳を迎えた頃、一人の少女に出逢う。 それは、フリーデンライヒ侯爵家の令嬢でディートリヒのの婚約者、“マルグリット”だった。 最初はマルグリットを疎ましく思うディートリヒだったが、不器用ながらも尽くす彼女に、ディートリヒは心を許していく。 そんな二人が十七歳を迎えた、その時……国王が崩御した。 国内が混乱する中、ディートリヒは次の国王に即位すると同時に、マルグリットに婚約破棄を言い渡す。 彼女が、不幸な目に遭わないようにするために。 その後、弟である“オスカー”の策略によりディートリヒは王の座から引きずり降ろされ、死刑となる。 断頭台に立つディートリヒは、今まさにその命を落とそうとする中、罵声を浴びせる群集の中に、必死で祈りを捧げるマルグリットの姿を見つける。 そして、彼女への謝罪と感謝の言葉を呟きながら、ディートリヒはその生涯を終えた。 だが……再び目を開けると、何故かマルグリットと婚約した日に戻っていた。 ディートリヒは誓う。 ――今度こそ、彼女を幸せにしてみせると。 これは、死に戻った世界で今度こそ婚約者を幸せにするために奮闘し、やがて賢王と呼ばれた男の物語。 ※ハイファン日間1位、週間1位、月間1位、四半期1位 ※総合日間2位、週間2位、月間1位、総合5位