護衛者(エスコート)のヤークセンは,今日も女友達に振り回されて……

二つの貴族家の衝突と、それに巻き込まれ、そして積極的にかかわっていく主人公と、その彼をそれとなく誘導していく、不思議な女友達の恋愛物語です。 複雑な生まれである、騎士家出身のヤークセン・トールスカンはケーシーと愛称で呼ばれている。 彼はマルティ―ル同盟の構成国、エルドマルク王国のアルンスロット公爵家に仕える武官で、其の中でも公爵家の御曹司に仕える護衛者（エスコート）だ。 ケーシーはある日主であるヴィクタが王立スターハーヴェン学校に入学したのに合わせて、自身も主と同じ学校に通う事になる、目的はこの学校に通っているとされる、名前も知らない王女を探す事。 そんな彼は初日から、未来をが見えるという不思議な女同級生のマーアンと知り合い、友人となる。 １８歳までしか生きられないという、悲しいことを明るく言う彼女は、ケーシー達アルンスロット公爵家の王女探しに協力をしてくれた。 そんな自由で猫の様に気まぐれな彼女に振り回され、あるいはアドバイスを受けながら自分の仕事にまい進するケーシー、やがて彼はそのストレスから逃げるようにコーヒーに溺れていく…… しかしこの関係はアルンスロット家と対立する、ヤルンヴォルケ家との争いの中で、少しずつ変貌を遂げ始め、やがてケーシーは彼女は敵側の人間では？と疑い始める。 だが、その頃にはケーシーはすっかり彼女に恋をしていたのだった……