月曜日に記憶がリセットされる男の子に、毎週めげずに告白し続ける女の子の話。
最終更新:2022/12/18
作品紹介
────刻め。何度でも「好き」を、飽きるほど君に。 高校二年生の夏野陽菜は片思いをしていた。入学式の時、ほんの些細なやり取りをキッカケにずっと思い続けている。 しかし片思いの彼、森藤悠太は、月曜日になると記憶がリセットされるという。それも、人との関係性だけを忘れてしまうそうなのだ。 諦められない陽菜は、それなら忘れられないくらい心に刻む告白をしてやる! と決意。 毎週あの手この手で告白を試みては一喜一憂し、月曜日を迎えては落ち込むことを繰り返す。 「折れるな。折れるな。折れるな」 彼女は諦めない。いつか彼の記憶に残ることを信じて、毎週彼の恋人になるのだ。 だが現実は無慈悲で…… 月曜の朝、彼女はいつも鏡の前で自分を鼓舞する。折れるな、と。 「大丈夫、今週もちゃんと私はかわいい!」 いつも笑顔で明るい陽菜は、片思いの相手である悠太のことを知り、悩み、それでも諦めない。 たとえ終わりが見えなくとも。 たとえ卒業の日が近付いていても。 諦めなかったその先に、どんな未来が待っているのか。 思いは、もしかしたら伝わっているのかもしれない。
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