修羅場を起こしたい神楽坂君

　ダサい私服に目元まで隠れている長い髪の毛、そんな陰キャを体現した俺だが、ある日一つの願望が生まれた。―――修羅場を起こしたい―――そう、俺は急に修羅場を起こしたくなったのだ。何故そう思ったのかは分からない。だが、不思議と修羅場を起こしたくなったのだ。そこからは早かった。改造に改造を自分に重ねた。その結果、妹に及第点を貰えるほどには仕上がっていた。さあ、いざ出発だ。戦場という名の学校に。