◆完結◆➢【5月15日長編版、投稿開始】『後悔してる』って、ご勝手にどうぞ! あなたがいなくて、こちらは幸せですから【短編版】
最終更新:2023/5/14
作品紹介
王城の夜会。婚約者ルーカスからの、突然の婚約破棄。 「アリアナ侯爵令嬢。君との婚約を破棄する。金輪際、僕とシャロンに関らないでくれ」 彼に腕を回しているのは、幼馴染で親友の男爵令嬢のシャロン。 「お前の傍若無人な態度に、うんざりだ。また、シャロンを虐めていたのだろう」 「虐めて……、なんていないわ」 「嘘を吐くな。シャロンのことを、また、平気で突き飛ばしていただろう」 「だから、それは2人を守るためなの、何度言ったら分かってくれるのよ」 アリアナは、何故か危機が起きる前に、その映像が頭の中に流れてくる。 これまで危機を察知しては、彼ら2人を助けてきたのだ。 それを2人へ何度説明しても信じて貰えない。 「お前の戯言にはついていけない。2度と、その適当な言動を僕たちに聞かせるな」 「うふふっ。ルーカスは明日、あたしと海に行くのよ。ね~、ルーカス」 この会話中も、危機を知らせる映像が、アリアナの頭の中に流れる。 ……ルーカス様が階段から落ちる。 それを防ごうと、彼を庇ったアリアナは階段の下へ真っ逆さまに落ちてしまった。 頭を強く打ったアリアナ。そこで思い出したのが、前世の記憶だ。 会社の経理主任をしていた、伊東湊30歳。 前世は「甘いマスクの覇者」という乙女ゲームにのめり込んでいた。 そして今、アリアナとして生きる世界こそが、そのゲームの世界だった。 アリアナは、ゲームの中の悪役令嬢。 男爵令嬢のシャロンがヒロインだ。 これまで度々アリアナの頭に浮かぶ映像は、ゲームのイベントだった。 本来であれば、シャロンの好感度を上げるために用意されていたのを、知らないうちに、アリアナが回避していたのだ。 王城の階段の落下も、本来はゲームのイベントの一つ。 アリアナが階段から落ち、隠れキャラルートを開いた。 ブライアン・クロフォード公爵の熱烈な求婚と同時に、元婚約者が復縁を迫ってくる。 ブライアンとデートをした祭りの10日後。 ゲームでは、国を揺るがす天災が襲うシナリオだ。 アリアナの予見によって、何とか災難を逃れた。 だが、元婚約者とシャロンの領地はそうもいかなかった……。 ▶同タイトルの【長編版】もよろしくお願いします。
評価・レビュー
まだレビューはありません。