罪人として暗殺された元神童はタイムリープした2度目の人生を無能として実力を隠して生きていこうと思う。

「貴方とは婚約を破棄させて頂きます。 　もう二度とわたくしの前に顔を見せないでください!」 　 　ある会場にて1人の男が婚約者と思われる女性から婚約破棄を告げられていた。 　彼は人々から【神童】と期待されていたが徐々に【無能】と呼ばれ、 　婚約者からも婚約破棄され勇者から元婚約者を奪われる始末。 　そうして国外追放され、国の裏の事情を知る彼は暗殺されてしまう。 　俺は一体どこで間違えた… 　生まれた時からだ。 　才能があったからだ。 　だからもし来世があるとするならば 　平凡な村人がいい 　そして次は目立つようなことはしない。 　次は最初から実力を隠そう。 　期待されてはダメだ。 　嫉妬は周囲の人々を危険に巻き込む。 　上手く立ち回るのだ! 　絶対に！ …………………………………………………… 　 　 　ある小さな村にて男児が誕生した。 　その子は生まれた時から魔力がなかった。 　そう、今まで生まれた時から魔力を持たない人間なんて過去に1人もいなかった。 　自然と彼は周囲からこう呼ばれるようになる。 　【無能】と。