どこにでもあるありふれた奇跡
最終更新:2023/12/8
作品紹介
高校入学を目前に控えた春休み。 道場の帰り、雨に降られた俺――榛名詩信は、コンビニの軒下で雨宿りする、銀の髪に青い瞳の女と一緒になる。 自意識過剰とはいえないほどの、思わず目を見張る美少女だが、どうやら傘を持ってはいないらしい。 とりあえず、急いで家まで走り、傘を引っ掴んで戻ってくればそいつはさらに驚いた顔を晒す。 俺が戻ってこないと思われていたとは心外だが、初対面だし、むしろ、荷物預けた俺のほうが不審か? ということは、薄々自覚もしている。 とはいえ、ここまできて、さすがにそのまま放置ってわけにはいかず、なぜか俺のことを知っていたそいつと二人で傘差して家まで戻ると、母さんもどうやらその、神岡光莉と名乗った女子を知っている様子で……。
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