アンチ異世界アンチ
最終更新:2024/5/5
作品紹介
転生の女神はなろう作家だった。 異能(所謂チート)を授け、異世界へ転移、ないし転生させた勇者の行動をトレースして小説を書くことを趣味としていたが、小説投稿サイトで自作の評価が伸びないことに悩んでいた。 これまでになかったユニークな人物を勇者に選出すれば、面白いものが書けるのではないか。 そう考えた女神が次の勇者に選んだのは、ご都合主義のなろう小説が心の底から大嫌いな、なろう系アンチの男子中学生、奈路安智(なろやすとも)だった。 トラックに轢かれて命を失った奈路は、女神からどんな異能が欲しいかを問われ、持っているだけで最強になれる剣を希望した。 希望した通りの剣を受け取り、異世界に転移した奈路は、空に向かって叫ぶ。 「おい女神!! 感謝しろよ!! お前の小説めちゃくちゃ面白くしてやるからな!!」 見守っていた女神が首を傾げていると、奈路は武器屋に入り、受け取った最強の剣を安値で売り飛ばすのだった。
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