氷煙の中に立つ彼女
最終更新:2023/5/31
作品紹介
ルネーナはグルシア国の王女だった。グルシアの友好国であるエレルノーア国の魔法学園に留学してきていた。 そんなある日、ルネーナは学園長に呼び出されていた。何の用かと思っていると、学園長は困ったようにしながらグルシアがモンスターに蹂躙されて滅亡したと口にする。それを聞いて混乱するルネーナに学園長はさらに言葉を重ねる。 「学園を退学していただきたく」 後ろ盾を失い何の価値も無くなったルネーナを、置いておくつもりはないらしい。ルネーナはそれを聞いて失意の中、学園長室を後にする。 今まで文化の国の王女として、上品におしとやかにすごしてきたルネーナは、その態度にもう意味を見出せなくなり、ロングだった髪を切り落とし、猫をかぶるのをやめたのだった。 そして、ルネーナは冒険者になる事を決めて、歩き出す。
評価・レビュー
まだレビューはありません。