【完結】実は僕……すごく耳がいいんです〜乙女ゲームで感情のない人形と嫌われていた悪役令嬢、実は重度のあがり症だった〜【改訂版】
最終更新:2024/3/10
作品紹介
※※第4回HJ小説大賞前期『小説家になろう』部門・二次選考通過(最終選考ノミネート)作品 2023.09.24 ある日僕は過労死で死んでしまった。 だが、幸運なことに第二の人生、赤ちゃんとして転生を果たした。 しかも伯爵家の嫡男、人生は約束された。 僕は苦行から解放されたことに歓喜した。 新たな人生、平穏な生活を送ろうと決心した。 そんな僕には二つの秘密がある。 一つ目は生まれつき耳が良すぎること。 同じ部屋の小声からもちろん、壁越しでの会話も聞き取ることができる。 二つ目は僕は前世の記憶があること。 どうやら僕が転生した先は乙女ゲーム世界だった。 しかもその転生先は攻略対象アレン=ユベール。 アレンはいい意味でも悪い意味でも有名なキャラだった。 美少年のため、腐女子のユーザーから同性カップリングや男の娘にされてしまったり。 また、アレンルートで立ち塞がる悪役令嬢アレイシアは無表情で主人公をいじめる。 だから「感情のない人形」とユーザーから最も嫌われていた。 そんな人とは婚約してたまるかと思っていたのだが、アレイシアがそう言われたのには理由があったんだ。 「わたくし、軽薄な方は嫌いですわ」 「少しは伯爵家長男としての自覚をお持ちになっては?」 アレイシアは僕の前では無表情で話す。褒めても少しきつい言い回しで返答してくるのだ。 だが、それは表では。 実はアレイシアにはユーザーの誰も知らない秘密があったんだ。 『ねぇ、リタ聞いてください!アレン様がわたくしを可愛いって!』 『リタ!見てください。アレン様がわたくしにプレゼントを!』 僕はアレイシアとメイドのリタとの会話を偶然にも聞こえてしまった。 アレイシアが「感情のない人形」と言われた理由は重度のあがり症が原因だった。 ……可愛すぎだろ。 僕はそんな彼女に惹かれてしまった。 これは乙女ゲームの攻略対象の耳がいいだけの僕と不器用すぎるけど、懸命に頑張る悪役令嬢とのちょっと変わった恋の物語。 ※「ハーメルン」様、「テラーノベル」様にも投稿してます。 ↓以前投稿していた改訂前の作品になります。 https://ncode.syosetu.com/n1335hu/
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