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作:五月蒼(ぬるま湯)

捨てられた天才魔術師は魔術学院で暗躍する 〜助けられた少年は恩人の少女を最強の天才魔術師のままにしておくために、実力を隠して陰から彼女を守ります〜

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最終更新:2023/7/23

作品紹介

「私を狙ってた組織が壊滅したんだけど、何か知ってる?」「……知らない」 全てから見捨てられ、瀕死の重傷を負って死にかけていた少年レクスは、通りすがりの少女リーゼリア・アーヴィンと出会う。 彼女は”二十年に一人の天才”と言われる魔術の天才少女だった。 彼女の力によりレクスは一命を取り留め、アーヴィン伯爵家でリーゼの護衛としてお世話になることになる。 だが、レクスには秘密があった。 それは――レクスはリーゼを超える魔術の天才だったのだ。 持って生まれた天賦の才。それは、どうしようもなく他人との差を生む。望もうと望むまいと。 レクスは、命の恩人であるリーゼを超える気はサラサラなかった。 もしレクスの才能がバレれば、リーゼの立場は無くなってしまう。そんなことは絶対にあってはいけない。 同じ家、同じ時代に二人の天才は必要ないのだ。 だから、レクスは誓う。 自分自身が評価される必要はない。命の恩人であるリーゼが、魔術の天才としてその道を歩んでいけるのなら、それで良い。 この力を使い、表舞台ではなく——――裏からリーゼ守る。それが恩返しであり、俺の役目だと。 こうして、レクスによるリーゼの護衛としての陰の人生が始まった。 天才という主人公はリーゼに譲り、自分はモブとして生きる。 リーゼたちの前では、魔術は平凡なリーゼ専属の護衛。 魔術学院では落ちこぼれやリーゼの金魚の糞などとなじられても、それでもレクスは無能を演じ続ける。 しかし裏では、リーゼを忌み嫌う貴族や、魔眼やその才能を狙う魔術師や悪人などから、その圧倒的魔術の力を使い陰から密かに守り続ける。 こっそりと冒険者として資金集めをしたり、リーゼを狙いそうな悪の組織をこっそり壊滅させたりと、レクスは自分のためではなく、リーゼのために裏でその力を存分に発揮する。 これは、レクス自身の魔術の才能をひたかくしながら、それでもその力を使いリーゼを陰から守る、天才を捨てた最強の魔術師の暗躍物語である。

青春学園異能力バトルバトル魔術

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