婚約者が「君とは婚約解消だ」と言った三日後に「やっぱりあれはなしで」といってきたのですが。
最終更新:2023/7/6
作品紹介
「エミリナ・スウォルト!今ここに、貴女との婚約解消を宣言する!」 大勢集まるパーティーの、中央階段の最上段。感情表現が乏しく冷たいと揶揄される公爵令嬢エミリナ・スウォルトは、自身の婚約者であり国の第二王子でもあるオーウェン=レイヴン・トレントハークより婚約解消を突きつけられる。 オーウェンの態度ががらりと変わったのは、十歳の時。以降六年間、エミリナは彼の酷い仕打ちにも淡々と耐えてきた。しかし、内心はぼろぼろで、父や継母、義兄からもぞんざいな扱いを受ける日々。学園でも、オーウェンの浮気相手ココットが嘘を吹聴する為、味方は一人もいない。 「分かりましたわ。私、殿下との婚約破棄を受け入れます」 いい加減に愛想が尽きたエミリナは、オーウェンとの決別を決意。潔くその場から立ち去ろうとした矢先、ちょっとした事件が起こる。そして次に会った時、彼の態度はころっと百八十度変わっていた。 「婚約解消の話を、なかったことにしてくれないか!」 「は、はい……?」 「僕は君と、離れたくないんだ!」 とんでもない台詞を吐くオーウェンに、エミリナは心底呆れるが──? 甘々ハッピーエンド、溺愛確約の二人のお話。
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