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作:ぶらっくそーど

原罪の聖人

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最終更新:2024/4/11

作品紹介

 永劫の《生》に囚われし者たちの物語。  憶念を喪った主人公ロイドは、クムラドの地にてユユと名乗る少女と出会う。  ユユの口からこの世界の秘めたる諸難が語り継がれていく。人は《生》に囚われてしまったこと。魂の淀みが肉体を歪め、不帰の怪物と化すこと。《死》を賜るには、安息棺が必要なこと。かつて各地に建っていた安息棺は、幾重もの蒼生の魂の浄化を経て腐敗してしまった。  修復の鍵は、聖人の御骸にあった。棺の原材料には、聖人の骨が必要とされる。しかしこの国で聖人は限られており、安息棺を修復させるには、ユユの両親を犠牲に捧げねばならない。  ユユはロイドに、双親の殺害を懇願する。しかし、ロイドは国の実情を知る必要があると、その決断を延期した。ユユを天涯孤独と化してしまわぬ憂慮だった。  二人の間にも、亀裂が走り始める。ユユは国の王女であり、父母から託された誇りがあった。民の信仰は王家の専有物であり、傍流による介入を望まなかった。しかし不帰者の軍勢を前に、王女ユユも無力であった。ロイドがその脅威を排し、民の崇敬の的となる。ここに二人の絆は決定的な軋轢を生む。  それでも選択された未来は不可避であった。ユユら無垢なる民衆を見殺しにするか、それとも王家の尊厳を打ち捨てるか。ユユの覚悟と志操を汚すことは避け難く、ロイドの切なる願いにユユは同意を示す。彼が流した涙の滾りは、ユユに諦めと感謝の想念を齎したのである。  二人は不帰に堕ちた双親の命を奪いに行く。途方もない絶望と苦悩に満ちた道のりであった。しかし二人は遂に、揺るがぬ安寧をもたらした。遺骨を持ち帰り、棺を完成させたのである。  ロイドは、他国も同様に不帰者に蹂躙されていると耳にする。原罪を象徴する聖人と異端の巡礼者、相反する両者が、世界の平穏を目指して旅へ出る。

R15残酷な描写ありオリジナル戦記年の差天災

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