【連載版】私、もう疲れたのですが? ~アラサー王女を死なせてくれない魔術師と、国を取り戻す~
最終更新:2023/8/12
作品紹介
「僕は結婚しません。姉上と共に我が国を守っていきます」 頬を染め、真剣な瞳で語っていた異母弟ナザリオ・ヴィッティが、結婚した。 相手はシモーナ・ジェンマ。 ナザリオより10歳も年下の、学がなく浪費家で、若く美しいだけが取り柄の下級貴族の娘だ。 私はナザリオの言葉を真に受けていたわけではない。 ただ実の母親は私を産んですぐに亡くなり、後妻となったナザリオの母親も流行病で早くに亡くなってしまった。 気落ちした父上は病がちになり、今もベッドから起きられることのほうが少ない。 政務をするのは必然的に王女である私、オデッタ・ヴィッティの仕事になってしまったのだ。 外交と内政、もちろん補佐をしてくれる者はいたけれど、私の責任は重かった。 結婚など考える暇もないほどに。 ――そして私は、33歳になった日に毒を盛られたのだ。 ※第1話は、短編版と同じものです。 ※毎日更新予定です。 ※励みになりますので、ブックマーク登録や評価をしていただけると嬉しいです。
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