死刑から逃げ出した伯爵令嬢は目を覚ましたらなぜか嫌われルートから溺愛ルートに移動していました 〜愛したも恋したもそんな記憶は私にはございません!!〜
最終更新:2023/9/15
作品紹介
アスタルク伯爵家の長女リリアーナは、16歳の誕生日を迎えた日に処刑を言い渡された。慕っていた婚約者のシン・クロイスケールングの手によって。 きっかけは、可愛い妹のユリアによるもの。彼女は私が邪魔だったらしい。気付かぬ間にユリアにあれよあれよという間に悪役に仕立てられ、味方は1人もなし。みんながみーんな彼女の味方。彼女に嫌われていると気づいた時には、もう手遅れだった。シン様だって、私よりユリアを選んだ。 幸いに。処刑を言い渡されてから実行日まで期間があった。ここままだと、どうせここで死ぬんだ。なら、足掻いてみよう。何もしないままより、その方がずうっと、私を好きでいられる。誰からも嫌われているなら、せめて、私だけは私を好きでいたかった。 誰もいない夜。私は牢から逃げ出した。 ーー、それから2年。 森の奥、小さな小屋の中でリリアーナは、平和に暮らしていた。 はずだった。 寝て起きたら、見慣れぬ場所。目の前には、私に処刑を言い渡したはずのシン様がいた。 「俺は、君の旦那さんなんだから」 はぁぁぁぁぁぁ!? 婚約者だけど元!!愛していたけど昔の話!! 普通に寝て起きただけなのに、私を殺そうとしたもと婚約者はなぜか私を溺愛し始めました!?
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