血濡れの公爵猫を拾う。棄てられ令嬢拾われる。
最終更新:2024/4/6
作品紹介
十五歳の誕生日、子爵家令嬢フェイリア・エルドリンドは自身の身に覚えのない罪を着せられることになる。 何も知らないフェイリアに下された罰は動物に身を窶し、家名を抹消の上で追放されるというもの。 見たことの無い薬によって猫にされたフェイリアは家から放逐され、慣れない身体で生き延びようと奮闘するも、それもすぐに限界が訪れる。 彼女が孤独に震えながら、ただ死神の足音が近づいてくるのを聞くだけとなった時、それは現れた。 全身を鮮血に濡らし、赤黒い中に真紅の目だけを爛々と輝かせる、怪物のようなそれが。 これは寂しい公爵と、一匹の猫の恩返しの物語。
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