契約妃は隠れた魔法使い
最終更新:2024/5/5
作品紹介
クローディア・レティスティアは魔法使いだ。 魔法の天才ともいえるほどの技量を身に着けた彼女は、精霊のいたずらという傷を持つ令嬢。 結婚など半ば諦め、このまま実家の森でいつまでも狩猟採集の日々を続けられたら――そんな希望もむなしく、クローディアはあろうことかルクセント王国王子・アヴァロンの妻になる。 その地位は、クローディアの望むものからは程遠かった。 甘味を対価として精霊に願うことで魔法を使える世界にあって、ルクセント王国の王族の女性は魔法を使ってはいけない。その決まりは、王子に嫁いだクローディアにも適用された。 魔法を使えず、これまでとはかけ離れた生活。 けれどアヴァロン王子が見向きもしないことをいいことに、クローディアは城を抜け出し、森で魔物対峙にいそしむ。 そんなある日、クローディアは勝てない魔物と遭遇し、逃げる先でアヴァロン率いる討伐隊に出くわしてしまう。協力して魔物から逃げることに成功するも、去り際に精霊がいたずらをしてクローディアはアヴァロンにフードの奥の瞳を見られて――
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