聖女に捧ぐ、ディストピア
最終更新:2024/3/22
作品紹介
婚姻を間近に控えた或る日。公爵令嬢グレイスの元にやってきたのは、婚約者であるレブロン王国第一王子ハリス。 「婚約を破棄したい」というハリスに、「お望みのままに」と、ふたつ返事で了承したグレイスは、慰謝料を支払う用意があると告げるハリスに「殿下、ご冗談を」と笑い飛ばす。 グレイス・ベルナ・ローゼンハイムは、ただの公爵令嬢にあらず。 魔神から世界を救った【七耀の星】であり、ラターニア大陸で最も崇められている超攻撃型の『光陰の聖女』である。 「そんな端金などいりませんわ」 彼女はすでに、一国の王子など足元にもおよばぬ名誉と金を持っていた。 別れ際、グレイスは告げる。 「さようなら、殿下。今日の日の決断を、ゆめゆめ後悔なさいませんように」 ※ 『エブリスタ』 『魔法のiらんど』に掲載中。
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