美しい花には毒がある。当然でしょ、そんなこと
最終更新:2024/3/27
作品紹介
毎週水曜日、図書館のある敷地内のベンチで楽しげに読書談議をする若い男女がいた。 男性は王城に勤める役人と思われる貴族の青年で、相手の方はどこかの貴族の家のメイド見習いらしき、まだ少女といった方が適切だと思える女性だった。 いつしか二人は互いに思い合うになっていたが、それを口に出したり感情を表すことはなかった。 二人が身分違いで結ばれることができないことなど一目瞭然だったからだ。 それ故にお互いに本名も住まいも伝えることはなかった。 そんな中、ちょっとしたすれ違いで、彼女は水曜日に図書館に現れなくなった。 彼女を探し出して謝罪したくても、彼女の居場所がわからない。それなら王都中の貴族の屋敷を調べてやると思ったが、彼にはやるべきことがあり、それを優先しなければならなかった。 それは母親が推し進めてくる縁談の阻止だった。 しかしその過程で偶然に想い人である少女と再会する。 そして二人は身分違いだけでなく、互いの両親が因縁の仲であることを知ってショックを受ける。 しかし、そんな辛い想いを隠しつつ、とある疑惑の解明に向かって二人は協力して行くことになる。 そして待ち受ける、二人の運命は……!! クズ親のせいで辛い思いをして育った二人が、自己を犠牲にしても過去からずっと続いてきた犯罪を明らかにしていく、ちょっとだけサスペンス風の恋愛ものです。 ハッピーエンドで、ざまぁ有りです。作者は微ざまぁ専門なのですが、今回は過激なものはありませんが、微といはいえないかも……です! あくまでも異世界の話で、出てくる社会制度も薬も植物も料理も虚実が混ざっています。
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