遊牧少年、シャンバラを征く
最終更新:2020/12/29
作品紹介
「なんで、花を、摘みに来ただけなのに…! よりにもよって飛竜(ドゥーク)に追いかけられてるんだあぁぁっ!」 ここは天険、竜骨山脈。騎馬を駆る勇壮な遊牧部族が、《魔獣》と《精霊》に親しむ闇エルフが居を構える大山脈である。 始まりは山羊を駆る遊牧民の少年ジュチと、飛竜に乗った闇エルフの王女フィーネが起こす運命の衝突事故(ボーイミーツガール)。 「あ、ああァ…。ごめんなさい…! 本当にごめんなさい!」 私は貴方を『殺した』のだと、少女は叫んだ。 「あんまり気にするなよ。もう友達だろ」 本来交わらぬはずの二人に奇縁が絡まり、決して分かたれることのない《血の盟約》が結ばれる。 それでも少年と少女は穏やかに絆を紡いでいけるはずだった―――本来なら。 「子殺しの悪魔(アダ)?」 少年の部族を襲う災厄の名は、悪魔。 「然様。ジュチよ、《天樹の国》―――シャンバラへ向かえ」 部族の賢者から示される悪魔払いの道に保障は無く、ただ苦難だけが約束されていた。 シャンバラで再会した少年と少女は互いの大切なものを守るため、時に情を交わし、それ故に対立しながらも最後には手を取り合い、苦難へと挑む。 部族を襲う災厄を払うため、闇エルフの少女を縛る頸木を砕くため。 少年よ、シャンバラを征け。 ※念のためR-15指定。たまに死人が出る、奴隷など残酷描写があるのでその点はご注意を。 ※ハーメルン、ノベルアップ+、待ラノ、カクヨム、アルファポリスにも掲載しています。 ※20/09/17 タイトルを変更しました。旧題『騎馬の民、シャンバラを征く~山羊に跨った凡骨少年、闇エルフの姫と出会い、英雄へと道を踏み外す~』 ※20/12/02 あらすじを変更しました。 ※20/12/21 前書き・後書きを整理しました。
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