王都の決闘士 【完結】
最終更新:2021/11/7
作品紹介
「ヴィンセント、お前を伯爵家嫡男から外し、当家より放逐する」 「……はい、お父さま」 魔導伯と呼ばれる、王国の辺境を強力な魔術によって護る地位にあるローズウォール家。その嫡男として産まれたヴィンセントは、5歳で初めての魔術を使った時に、作り出した炎で自分の身を焼いてしまう。 それは彼が莫大な魔力を持つとともに、彼の魔術が出来損ないであることを意味していた。 魔導伯の地位を支える広域殲滅魔術を扱えないヴィンセントは、家督を継ぐことを放棄して家から出る事となる。 それでも自らの魔力を生かすための人生を求めて。 彼は闘技場にて自らの武勇を示す決闘士になることを選んだ。 そう。ヴィンセント・ローズウォールの名を捨て、ただのヴィンスとして闘技場に立ち、ここから成り上がるのだ。
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