悪役令嬢の妹ですが?
最終更新:2020/2/18
作品紹介
私は、ある日思い出した。 ヒロインに、悪役令嬢たるお姉様が言った一言で。 「どうして、このお茶会に平民がまぎれているのかしら」 その言葉で、私はこの世界が、乙女ゲームに酷似した世界だと気が付いた。 思い出した私がとった行動は、ヒロインをこの場から逃がさない事。 だってここで走り出されたら、婚約者のいる攻略対象と、ヒロインのフラグが立っちゃうんだもの!!! この世界のヒロインは二人。 一人は、王道男爵令嬢。 もう一人は、悪役令嬢――そう、私の双子の姉なのだ。 この二人が正しい攻略対象と結ばれない限り、大国から攻め入られて亡国エンドまっしぐら。 Wヒロインも攻略対象も何もかもが破滅の未来だ。 そうならない為にも、お姉様とヒロインには、それぞれ正しい攻略対象とくっついてもらわなければならない。 正しい攻略対象――それは、婚約者も恋人もいない攻略対象者の事。 婚約者なり恋人がいる攻略対象を略奪すると、一時的には幸せに見えても、最終的にはすべて破滅するのだ。 ハーレムエンド? ありえません。 友情エンド? それも駄目。 乙女ゲーの醍醐味ともいえる王道設定、完全否定。 悪役令嬢たるお姉様は、幼馴染で婚約者でもある公爵子息のレーゼンベルク様と、婚約破棄されないように進まないと駄目。 ヒロインの場合は、実質三名の正解攻略対象のうちの一人と、略奪せずに一途に進まない限り亡国エンドまっしぐら。 ぎりっぎりで前世を思い出せた私、クリスティーナ=ローエンガルド。 破滅の運命回避の為に、お姉様とヒロインを無事、正解攻略対象とくっつけてみせます!!! ※他サイト様にも掲載中です。
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