ログイン/新規登録
※事前に利用規約をご確認いただいた上で登録をお願いします。
メールアドレスで登録
Googleで登録
Twitterで登録
メールアドレスでログイン
Googleでログイン
Twitterでログイン
作品
レビュー
登録/ログイン
その他
@オノログ
作:藤原埼玉
評価
読んだ
気になる
読んでる
星5つ
100.0%(1)
星4つ
0%(0)
星3つ
星2つ
星1つ
未評価
最終更新:2020/1/19
国境近くの村に住むアイリーン 数年後、ただの村娘だった彼女は魔王の玉座に座すに至る 第一回こむら川小説大賞応募用書き下ろし作品
村を滅ぼされ天涯孤独の身となった少女が、魔王となるまでの物語。 悲壮感と閉塞感の漂う、王道かつ直球の悲劇でした。心に深い傷を負わされた少女が、その復讐心を利用され、孤独な人類の敵へと成り果てるお話。 ある意味では英雄譚と紙一重というか、貴種流離譚をそのまま裏返したみたいなところがあって、この物語の魅力はそこにあると思います。ある種の〝危うさ〟のようなもの。ひとつひとつのエピソードに対し、つい「もしも」を願ってしまうところ。 例えばもし、彼女に力を与えたものが、もっと別の存在であったなら。あるいは家族を得てからの生活が、そのままずっと続いてくれたなら。きっと彼女の辿り着く先はもっと他にあったはず、という、そのやるせなさが胸に刺さります。 壮大なファンタジーであると同時に、孤独さや寂しさを感じさせてくれる物語でした。
和田島イサキ
投稿
作品へ